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オミクロン株ショックで早期利上げ観測も後退
更新日:2021年11月27日(土)
CMEフェドウォッチ 2022年12月FOMCでのFF金利予想 2021/11/26サンクスギビングの週末、連休の谷間で閑散状態の市場を襲ったのはオミクロン株ショック。新手の変異株で詳細不明、何やら危険な香りも漂う悲観的な報道にも煽られ、不透明感がそのままリスクとして警戒される金融市場はリスク回避の流れが急速に進行。
ドル円が2円超下落するのはコロナショック時以来、NYダウの2.5%超の下落は1年1ヵ月ぶり。英FTSEの3.6%超の下落は1年5ヵ月ぶり、ドイツDAXの4%超の下落も1年1ヵ月ぶり。
米10年債利回りの9%超の下落も1年ぶり、NY原油の13%超の暴落は昨年4月、史上初でまさかのマイナス圏へと落ち込んだ時以来。

波乱の週末に早期利上げ観測も一気に後退、2022年末までの利上げ予想は1日で激変。
パウエルFRB議長の続投が内定した今週、2022年12月時点での利上げ予想は3回が30%台でトップ。2位には23%まで急騰してきた4回が入り、メインシナリオは「2020年に3-4回の利上げ」。
これがオミクロン株ショックを経て26日には、3回予想は11%へ、4回予想は2.7%へと急落。代わって浮上したのが2回予想で27%へ、1回の利上げ予想は8.7%から34%へと急騰。
メインシナリオは「2020年には1-2回の利上げ」へ。
この利上げシナリオにも、不透明感は漂います。

NY金・日足チャート 2021/10/22 - 11/2626日のNY金相場は+1.2ドル、0.07%の小幅続伸。祝日明けの時間外は1790ドルの攻防状態から、急騰局面形成へ。南アフリカで確認された新たなコロナ変異株、オミクロン株への警戒感がにわかに高まってリスク回避の展開へ、米10年債利回りが1.6%割れへと急低下、株安の流れも急速に進行したことを受けて1800ドルの大台を回復。ロンドン時間からはユーロ高ドル安の流れも加勢する形となって一段高。NY朝には一時1816ドルまで上昇し、リスク回避一服となっての調整へ、NY午後にはリスク回避の流れ再開にも調整はとまらず、全部売りの構図となって一時1780ドル割れへと急落。乱高下を経てNY引け後には1790ドル台へと自律反発も、先週後半からの急落局面を終えての反発トライには失敗。オミクロン株への不透明感を反映するような展開にも。8月安値(1677.9)から11月高値(1879.5)までの半値戻し(1778.7)で下げ止まった状態を維持し、38.2%戻し(1802.5)近辺、1800ドルの大台をしっかり回復できれば短期的な地合いも回復方向へ。
週間ベースでは-66.1ドル、3.57%の続落。6月FOMCの週、14日からの週(-110.6ドル、5.88%)以来、5ヵ月ぶりで今年2番めの急落。

NYプラチナ・日足チャート 2021/10/22 - 11/26NYプラチナは-21.0ドル、2.15%の反落。祝日の1000ドルの大台近辺が高値となり、祝日明けは990ドル台での揉み合いから変異株懸念台頭に伴うリスク回避の流れで軟調な展開へ。980ドル台では下げ渋る状態から、ロンドン時間には一時960ドル付近まで下落。NY朝にかけては金の急騰局面に追随する形で990ドル台へと反発も、その後は金の急反落に連れてNY午後には950ドル割れ、NY引け後の戻りも950ドル近辺。乱高下となった安値では944.9ドルまで下落し、安値圏での小幅保ち合い下限960ドル割れに伴う下値目安940ドル近辺に急接近。9月安値(892.6)から11月高値(1113.1)までの76.4%戻し(944.6)も達成し、下げ止まりポイントにも到達。反発方向へは1000ドルの大台ラインが当面の抵抗水準にも。
週間ベースでは-81.7ドル、7.89%の大幅続落。6月14日からの週(-110.1ドル、9.56%)以来、5ヵ月ぶりで今年3番めの急落。

ドル円・日足チャート 2021/10/25 - 11/26ドル円は2円5銭のドル安円高、1.78%の大幅続落。2円以上の下落はコロナショック時、昨年3月16日(-2.02円、1.87%)以来、下落幅では3月9日(-3.14円、2.98%)以来、1年8ヵ月ぶりの急落。水準としては11月9日(112.88)以来、半月ぶりの安値。東京朝から米長期金利急低下と株安・円高の流れ。早々に115円を割れると東京午後には114円50銭台、欧州時間には113円60銭台まで下落。若干の下げ渋りをはさんでNY時間には売り再開、NY午後には113円ちょうど付近まで下落。113円割れを何度か試すもこのライン割れを回避するとNY終盤には113円30銭台へと反発基調で越週。閑散状態での不透明感からのリスク回避の流れでやや一方的に売られ過ぎの感もあり、今後の状況次第では急反発も。9月安値(109.11)から11月高値(115.52)までの38.2%戻し(113.07)を達成したことからの一服感も。ただし114円の節目割れに伴う短期下値目安としては11月安値圏112円80銭前後までの下げ余地も。
週間ベースでは-72銭、0.63%安で3週ぶりの反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/26終値とチャート

2021年11月27日(土)時点の相場
国内金:7,236 円 11/26(金) ▼33(0.45%)
国内プラチナ:3,993 円 11/26(金) ▼3(0.08%)
NY金:1,785.5 ドル 11/26(金) ▲1.2(0.07%)
NYプラチナ:954.3 ドル 11/26(金) ▼21.0(2.15%)
ドル円:113.30 円 11/26(金) ▼2.05(1.78%)
→11/26(金)のその他主要マーケット指標

←それでも国内金価格200日移動平均は過去最高値更新中 11/29(月)
→世界のプラチナ需給-2021年第3四半期 11/26(金)
→PCEインフレは31年ぶり、トリム平均でも13年ぶり高水準 11/25(木)
→ユーロ圏PMI、サービス・総合は4ヵ月、製造業は5ヵ月ぶりに反発 11/24(水)

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