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2022年インフレ懸念は過去最高、共和党が推進役?
更新日:2021年12月28日(火)
NY連銀・ミシガン大インフレ期待 2021年11-12月米国の金融政策正常化への道筋が示された2021年も残りあとわずか。FOMCメンバの予想中央値でも3回の利上げが予想される2022年。その利上げの背景となるインフレ高止まりが懸念される状況は年末まで続きます。
NY連銀が発表した11月消費者調査の結果によれば、1年後のインフレ期待中央値は6.00%。10月の5.65%から一段と上昇し、13ヵ月連続の上昇。5月に4.00%に達して以降は7ヵ月連続の過去最高更新となっています。
3年後のインフレ期待中央値は4.01%となり、10月の4.21%からは低下。それでも8月に4.00%へと上昇して過去最高を記録して以降、4ヵ月連続4%台での高止まり。

また、ミシガン大発表の1年先の期待インフレは11月に4.9%まで上昇し、13年4ヵ月ぶりの高水準。12月には4.8%へと小幅低下とはなりましたが、こちらも5月以降、8ヵ月連続4%台。7月以降は6ヵ月連続4.6%超、10月以降の3ヵ月は4.8%超の高止まり。
ミシガン大の5年先の期待インフレ中央値では12月に2.9%。11月は3.0%で5月、9月と並んでおよそ8年ぶりの高水準。
そして、4人に1人の世帯が、高インフレによる生活への悪影響を懸念しています。

高インフレに対する懸念度合いは、支持政党によって違いがあるようです。
1年先の期待インフレは共和党支持者が6.8%となったのに対し、民主党支持者は3.0%。5年先の期待インフレでも共和党支持者が4.4%に対して民主党支持者は2.3%。
民主党支持者がかなり楽観的な見方をしているのに対し、共和党支持者はかなり悲観的な見方をしているようです。

FRBはこれまでの楽観姿勢を軌道修正し、共和党支持者の悲観論にも寄り添う形でインフレ対策に重い腰を上げたような格好にもなっています。
2022年半ば頃になってもインフレ高止まりに終息の兆しが見られないようだと、中間選挙に向けてバイデン政権の危機感も急騰することにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2021/11/19 - 12/273連休明け、27日のNY金相場は-2.9ドル、0.16%の小幅安で3営業日ぶりの反落。先週後半の上昇一服となった時間外は1810ドル台前半からロンドン時間の1800ドル台前半まで、10ドル弱の調整。NY午前には米10年債利回り低下とドル安の流れにも連れ、この日の高値1810ドル台半ばまで反発。しかし、米10年債利回りの下げ渋りとドル安も限定的となったことから伸び悩み、NY引けにかけては1810ドル割れ。それでも引け後には1810ドル台へと下げ渋り。この日の変動値幅は11.0ドルにとどまり、今年の平均25.2ドルの半分以下、今年6番めの小動き。1800ドル台の節目上抜けに伴う堅調な流れは続き、短期上値目標1830ドル近辺までの上値余地も残す状態。1800ドルの大台ラインで足場固めができれれば年末の閑散状態の隙きを突いて一段高の展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2021/11/19 - 12/27NYプラチナは-5.9ドル、0.61%安となって4日ぶりの反落。時間外スタート直後に11月29日(979.5)以来、4週間ぶり高値となる977.3ドルまで上昇して失速。930ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標980ドル台には惜しくも届かず、ロンドン時間までに960ドル近辺へと急落するとNY朝には950ドル付近まで一段安。12月前半の保ち合い高値圏950ドル付近で下げ渋ると、NY市場では金の反発局面に追随、970ドル近辺まで上昇。小幅陰線ながら下ヒゲを残して下げ渋る形となり、980ドルの節目の抵抗感が強まる前にこれを突破できれば上値トライ再開へ、1000ドルの大台ラインも視野に990ドル台までが目先の上値目標に。

ドル円・日足チャート 2021/11/23 - 12/27ドル円は57銭のドル高円安、0.5%の反発で11月25日(115.35)以来、1ヵ月ぶりのドル高円安水準。東京朝の114円30銭近辺からゆるやかな上昇基調となり、欧州時間には114円40銭台から60銭台へと一段高。米株高と円安のリスク選好の流れが続き、NY午後には114円90銭台まで上昇。114円10銭の節目上抜けに伴う短期上値目標115円近辺にも到達し、一服感から今朝の東京市場では一時114円80銭割れへと調整の動きに。しかし、株高の流れが続く状況にも連れて再び90銭台へと急反発の動きも。115円超へと上値を伸ばすようなら、勢い余って今年最高値115円50銭台辺りまでの一段高も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/27終値とチャート

2021年12月28日(火)時点の相場
国内金:7,259 円 12/24(金) ▲35(0.48%)
国内プラチナ:3,864 円 12/24(金) ▲17(0.44%)
NY金:1,808.8 ドル 12/27(月) ▼2.9(0.16%)
NYプラチナ:969.2 ドル 12/27(月) ▼5.9(0.61%)
ドル円:114.88 円 12/27(月) ▲0.57(0.50%)
→12/27(月)のその他主要マーケット指標

←米地区連銀製造業雇用指数は2021年末にピークアウトの兆し? 12/29(水)
→2021年国内金価格、年間平均では過去最高値更新 12/27(月)
→インフレもサンタラリー、PCE39年、トリム平均14年ぶり高水準 12/24(金)
→賃金上昇率<CPI=実質賃金減少→消費停滞懸念×8ヵ月 12/23(木)

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