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米地区連銀製造業雇用指数は2021年末にピークアウトの兆し?
更新日:2021年12月29日(水)
米主要地区連銀製造業景況感・雇用指数 2021年12月米主要地区連銀の製造業景況指数は2021年夏場にかけて急回復し、その後は回復基調も減速傾向となってピークアウトを示唆する状況となっています。そのなかで雇用指数も急速な回復が続き、雇用逼迫状態も見られる状況にもなって2021年末にかけてピークアウトの兆しも見られるようです。

この日発表された12月のリッチモンド連銀製造業指数は16となり、市場予想の11を上回って前月比+4.0、7月(27.0)以来5ヵ月ぶりの高水準。しかし雇用指数は19.0となって11月からは-15.0の急低下、8月(18.0)以来4ヵ月ぶりで今年2番めの低水準。7月に過去最高となる36.0でピークアウトし、失速気味の推移となっています。雇用見通しも7月に過去最高となった後は伸び悩む状態が続きます。

前日発表されたダラス連銀では、12月の雇用指数は30.9、前月比+2.4となって高水準を維持しながらも過去最高となった4月の31.3には及ばず。雇用見通しも9月に過去最高となった後は減速傾向に。
中旬に発表されたNY連銀の12月雇用指数は21.4となり、過去最高となった11月の26.0からは急低下。雇用見通しは7月に過去最高を記録して減速、12月は10ポイント超下回る水準に。
唯一、フィラデルフィア連銀では8月の過去最高(32.6)を12月(33.9)に上回って過去最高を小幅に更新。雇用見通しも7月と並んで12月は過去最高タイ。

なお、11月分まで発表済のISM製造業景況指数の雇用指数は3月の59.6でピークアウトし、11月は53.3。夏場以降は50前後から50台前半の低水準での推移。
ISM非製造業景況指数の雇用指数は4月の58.8でピークアウト、6月に50割れへと急低下後は11月の56.5まで回復基調。

現状のオミクロン株による感染再拡大の動向などを踏まえると、既に陥っている人材不足による労働市場逼迫に加え、サービス業での雇用回復の停滞も予想され、ISM製造業・非製造業の雇用指数の停滞も、もうしばらく続くことにもなりそうです。
地区連銀製造業景況感では、フィラデルフィア連銀の1月雇用指数の動向が注目されます。

NY金・日足チャート 2021/11/22 - 12/2828日のNY金相場は+2.1ドル、0.12%の小反発。米10年債利回りが1.49%付近から1.4%台半ばへと低下した後、NY午後には1.48%台へと急反発、小幅に下へ行って来いとなった流れに呼応する展開に。時間外の1810ドル近辺からNY朝には1821.6ドルまで上昇、11月22日高値(1850.4)以来、5週間ぶり高値をつけた後は急失速。10ドル程の急反落で上に行って来いとなった後、NY引け後には1810ドル割れへと一段安。短期上値目標1830ドル近辺が視野に入ったところで上ヒゲを残し、やや息切れの様子も。1800ドルの大台を維持できれば上値再トライへのチャンスも、維持できなくなるようだと上値トライ失敗で保ち合いへの移行か調整か、という展開にも。大台ラインの下は1780ドル台が当面のサポート、これも割り込むようなら1760ドルまでが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2021/11/22 - 12/28NYプラチナは+10.6ドル、1.09%の反発で11月22日(1015.1)以来、5週間ぶりの高値。11月23日に1000ドルの大台割れへと急落して以降の1ヵ月では最高値水準を回復。時間外の960ドル台から970ドル台後半へと水準を切り上げたNY市場では一時990ドル手前まで上昇。しかし、ほぼ下げ止まった90日移動平均線(992.1)に上値を押さえられる形にもなってNY引けにかけては980ドルの節目割れ。あらためて抵抗感の強さを確認することになった980ドルの節目をしっかり上抜けできれば990ドル台へと水準を切り上げて1000ドルの大台回復トライへも。その一方で960ドル台の下値サポートを割れるようだと調整局面入り、940ドル近辺までが短期下値目安に。

ドル円・日足チャート 2021/11/24 - 12/28ドル円は7銭のドル安円高、0.06%の小反落。為替取引量最大のロンドン市場がこの日まで4連休とあって閑散状態。この日の変動値幅は24銭程にとどまり、今年の平均58銭の半分以下、24日の21銭に続いて今年7番めの小動き。概ね114円80銭を挟んでの小幅揉み合い推移となり、東京朝には前日高値をわずかに上回って115円手前まで上昇。114円10銭の節目上抜けに伴う短期上値目標115円近辺での小幅上昇で力尽き、115円ラインを突破する程の余力もなかった様子で徐々に上値を切り下げる展開へ。欧州時間には114円90銭近辺、NY時間には114円80銭台へと上値を切り下げ、しかし下値は114円70銭を割れない底堅さも。想定外のリスクイベントなどがなければ上昇一服状態で年末へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/28終値とチャート

2021年12月29日(水)時点の相場
国内金:7,259 円 12/24(金) ▲35(0.48%)
国内プラチナ:3,864 円 12/24(金) ▲17(0.44%)
NY金:1,810.9 ドル 12/28(火) ▲2.1(0.12%)
NYプラチナ:979.8 ドル 12/28(火) ▲10.6(1.09%)
ドル円:114.81 円 12/28(火) ▼0.07(0.06%)
→12/28(火)のその他主要マーケット指標

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→2022年インフレ懸念は過去最高、共和党が推進役? 12/28(火)
→2021年国内金価格、年間平均では過去最高値更新 12/27(月)
→インフレもサンタラリー、PCE39年、トリム平均14年ぶり高水準 12/24(金)

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