ユーロ圏8月景況感、主要8ヵ国で上昇2ヵ国、節目100超は1ヵ国
更新日:2022年08月31日(水)
欧州委員会が発表した8月のユーロ圏景況感指数は97.6。前月比-1.3で3ヵ月続落。2ヵ月連続で長期平均100を下回り、昨年2月(97.6)以来、1年半ぶりの低水準。
業種別では製造業が1.2となって続落で1年半ぶり低水準。サービス業は8.7で続落、1年3ヵ月ぶり低水準。
<主要8ヵ国>
イタリア=100.2(前月比-1.2)=3ヵ月続落で1年半ぶり低水準 ※主要8ヵ国で唯一長期平均100超。
フランス=99.8(-1.8)=3ヵ月続落、1年5ヵ月ぶり低水準で100割れ
スペイン=97.9(+0.8)=1年5ヵ月ぶり低水準となった前月からは上昇も2ヵ月連続100割れ
ドイツ=97.2(-2.5)=3ヵ月続落で1年7ヵ月ぶり低水準 ※主要4ヵ国でユーロ圏を下回ったのはドイツのみ
アイルランド=95.9(+3.5)=1年半ぶり低水準となった前月から上昇も2ヵ月連続100割れ
オランダ=94.5=(-4.8)=3ヵ月連続100割れ、1年10ヵ月ぶり低水準
ベルギー=92.6=(-4.0)=4ヵ月連続100割れ、1年11ヵ月ぶり低水準
オーストリア=87.8(-5.3)=6ヵ月続落で4ヵ月連続100割れ、1年9ヵ月ぶり低水準
<長期平均100超>
ポルトガル=103.5(-0.7)=3ヵ月続落で1年4ヵ月ぶり低水準
ギリシャ=101.5(+0.5)=1年3ヵ月ぶり低水準となった前月から上昇、2ヵ月ぶり高水準
イタリア=100.2
※ユーロ圏全19ヵ国中、節目100超は3ヵ国(7月は6ヵ国)
<ワースト5>
スロバキア=87.1(-4.0)=3ヵ月続落で1年半ぶり低水準
エストニア=87.1(-0.6)=8ヵ月続落で2年ぶり低水準
オーストリア=87.8
フィンランド=88.7(-2.8)=6ヵ月続落で1年9ヵ月ぶり低水準
ルクセンブルグ=91.3(-2.9)=続落で2年3ヵ月ぶり低水準
※90割れは4ヵ国(7月は1ヵ国)
ユーロ圏全体で下方シフトが継続中。
30日のNY金相場は-13.4ドル、0.77%安となって3日続落。7月27日(1719.1)以来、1ヵ月ぶりの安値。前日の若干下ヒゲ長めの十字線は反発を示唆するものではなく、単に下値トライ一服だけを表現しただけの形に。1750ドル付近での小幅揉み合いからわずかに反発した1752.8ドルが高値、軟調推移となったロンドン・NY朝には保ち合い水準を1740ドル台半ばへと切り下げ、米8月消費者信頼感指数と6月求人件数の上振れを受けて個人消費の好調と労働市場の逼迫継続が確認され、大幅利上げ継続を肯定する結果となったことからドル高の流れが強まり、株安とともに小幅に急落。安値では1730ドル付近まで下落し、NY連銀ウイリアムズ総裁の高金利長期化を示唆する発言もあり自律反発も限定的に。前日安値こそ下回らなかったものの、1740ドル台半ばの節目割れに伴う短期下値目安1730ドル前後にあらためてしっかり到達した格好に。材料がなければ下値トライ一服となりやすい状況も、リニューアルしたADP雇用の結果次第ではドル高の行き過ぎに連れての一段安トライへも。短期的な行き過ぎ警戒水準としては7月安値圏1700ドル近辺までが意識される可能性も。
NYプラチナは-22.2ドル、2.6%安で3日続落。7月15日(830.9)以来、1ヵ月半ぶりの安値。金と同様、前日の十字線に近い足形は下げ止まりを示唆せず、一服状態からの一段安を示唆。850ドル台半ばでの小幅揉み合い状態で高値をつけての軟調推移、ロンドン市場で850ドルを割れるとNY朝には米株安に連れて840ドル割れ、NY午後には830ドルちょうどまでしっかり下落してそのまま膠着状態に。860ドル台半ばの節目割れに伴う短期下値目安830ドル近辺にあらためてしっかり到達した状態に。さらなる一段安は想定し難い状況ながら、行き過ぎの展開となっての下値警戒水準としては7月安値圏、800ドルの大台付近まで。
ドル円は8銭のドル高円安、0.06%の小幅高で3日続伸。7月14日(138.92)以来、1ヵ月半ぶりの高値。前日高値139円ちょうど付近で頭打ちとなっての上値トライ一服状態が続き、東京朝の138円70銭台から軟調推移、東京時間の138円台半ばから欧州時間には138円台前半へと保ち合い水準を切り下げ。ただし138円付近では底堅く、NY朝には消費センチメントと雇用指標の好結果を受けて急反発、高値では139円10銭付近まで上昇。短期的には138円台後半の上値目標到達での一服感もタイミング的にも調整は進まず、高止まり状態に。このまま雇用統計待ちとなって、140円を試しに行くような展開にも。下方向へは138円を割れると136円台半ば辺りまでの調整幅拡大も。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場8/30終値とチャート
31日の国内金価格は-71円、0.84%安で3日ぶりの反落。3週間ぶりの90日移動平均線(8458)上抜けトライに失敗し、8月18日(8374)以来2週間ぶり安値圏へと急反落。ゆるやかに上昇する9日移動平均線(8419)を突き抜けてほぼ平行に上昇する21日移動平均線(8391)に、2週間前と同じようにサポートされるかどうか。しかし、90日線上抜け失敗と同時に8440円の節目突破に伴う短期上値目標8480円台から8500円の大台回復トライにも失敗しての巻き戻しで8420円の下値サポートも下抜け。上昇圧力は後退し、8360円程度までを短期下値目安に軟調な展開にも。
月間ベースでは+94円、1.13%の反発。
プラチナ価格は-49円、1.18%の反落。今年2月以降の安値圏で中期的にも重要なサポート水準4100円前後での攻防ではやや押され気味。短期的には4110円の節目を割れたことから、もう一段の下値トライへの可能性、7月安値(4070)近辺再トライへ。上方向へは4150円の抵抗水準を突破できれば4200円台回復を短期目標に反発局面形成へ。
月間ベースでは-52円、1.25%の続落。
※参考:
金プラチナ国内価格8/31とチャート
2022年08月31日(水)時点の相場
国内金:8,392 円 8/31(水)
▼71(
0.84%)
国内プラチナ:4,095 円 8/31(水)
▼49(
1.18%)
NY金:1,736.3 ドル 8/30(火)
▼13.4(
0.77%)
NYプラチナ:832.1 ドル 8/30(火)
▼22.2(
2.60%)
ドル円:138.80 円 8/30(火)
▲0.08(
0.06%)
8/30(火)のその他主要マーケット指標
ADP雇用改訂値もコロナ前の雇用を回復、伸びは急減速 09/01(木)PCEインフレ要因、需要は2%割れも供給サイドは3%台で高止まり 08/30(火)タカ派鮮明でドル高円安再開、痛みを伴えば金の下げも限定的に? 08/29(月)PCEインフレ鈍化でドル売り、パウエル講演でドル買い 08/27(土)
最近よく読まれた記事
明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン