国内金価格は中期上限ライン、プラチナは下限ライン付近
更新日:2023年07月03日(月)
ウクライナの反転攻勢以降、ヘルソン州ではカホフカ・ダムが爆破され、ドネツク州バフムトでウクライナ軍との激戦を続けた民間軍事会社ワグネルは、ロシア軍との関係悪化が沸点に達してプリゴジンの乱。これをベラルーシのルカシェンコ大統領が仲裁に入るサプライズ。そして今度はザポリージャ州、ロシア軍が占拠していたザポリージャ原発から撤退を始めたとの報道も。風雲急を告げそうな空気も漂い始め、緊張感も高まる状況にも。
国内では、かなりの割合を占めた今年はドル安円高との予想が裏切られ、年初からほぼ一方的にドル高円安が進行。半年が経過して再びドル売り円買い介入警戒水準に達し、こちらも緊張感が高まる状況となってきました。
3日の国内金価格は+20円、0.21%の続伸。6月20日(9738)以来、2週間ぶり高値圏での一段高。週末の米5月PCEでは適度なインフレ鈍化が意識され、円安調整をNY金の反発の勢いが上回る格好となって国内金価格を押し上げ。9700円の節目上抜けに伴う上値トライの流れが進行、過去最高値再更新トライとなって短期上値目標9770円程度に向けては週末の雇用統計まで先送りとなる可能性も。それ以前でも極端に強すぎる指標結果などをきっかけにボラティリティが高まると急反落も警戒される状況にも、9670円の節目を割り込むようだと調整局面へ、9600円を割れて9580円程度までが短期下値目安に。
日足一目均衡表では転換線(9676)との揉み合い状態も、1週間前に続いて三役好転。週足では三役好転状態が続き、徐々に接近してきた転換線(9645)が当面のサポート。4月安値(9341)から6月最高値(9762)までの23.6%戻し(9663)、38.2%戻し(9601)などもサポート候補となり、2020年夏以降の斜行三角保ち合い上限ライン付近での高値保ち合いは今しばらく継続か。
プラチナ価格は-2円、0.04%安で4日続落。4月6日(4542)以来、3ヵ月ぶり安値圏での小幅安。4610円の節目割れに伴う短期下値目安4570円程度に到達後も、勢い余って下げ止まり切れず。RSIの鍋底は20ポイント割れ6日連続となって反発必至の状況にも。ただし月初の重要指標ウィークで荒っぽい展開となれば一段安への警戒感も、2月安値(4289)から5月高値(5197)の76.4%戻し(4503)近辺が行き過ぎ警戒水準、9日移動平均線(4632)から4660円が当面の抵抗水準。
金との価格差は5163円となり、3日連続で過去最大を更新。
日足一目均衡表では三役逆転となった1週間前からもう一段の急落となって三役逆転の深掘り状態に。週足では転換線(4878)、基準線(4743)を大きく下抜け、遅行線も26週前の安値(4811)を大幅に下回る水準。そして現状は雲の上限(4689)を下抜け、雲の下限(4459)は上回る状態。ただし、2週間後に4564へと上昇する雲の下限を下回れば中期トレンドに大きな変化も。2020年3月安値(2422)から今年5月高値(5197)の23.6%戻し(4542)、そして2020年10月安値を起点に下値を切り上げる下値サポートライン、斜行三角保ち合い下限ラインが当面の重要なサポートに。
※参考:
金プラチナ国内価格7/3とチャート
2023年07月03日(月)時点の相場
国内金:9,721 円 7/3(月)
▲20(
0.21%)
国内プラチナ:4,558 円 7/3(月)
▼2(
0.04%)
NY金:1,929.4 ドル 6/30(金)
▲11.5(
0.60%)
NYプラチナ:913.2 ドル 6/30(金)
▲6.4(
0.71%)
ドル円:144.30 円 6/30(金)
▼0.50(
0.35%)
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