金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

失業率上昇回避水準23万人を下回り始めたNFP-3ヵ月平均
更新日:2024年07月11日(木)
雇用統計・非農業部門雇用者数(NFP)増減+3ヵ月平均×失業率 2024年6月サンフランシスコ連銀が今週発表した調査結果によれば、失業率上昇を回避するために必要な新規雇用者数は月間23万人程度に増加した可能性がある、との指摘。
米国では近年、移民の増加で労働力が急増。これに伴い、失業率維持に必要とされる新規雇用者数もこれまでの長期推定値7-9万人程度から急増。
ただし、これは一時的である可能性も高く、移民の状況が落ち着けばいずれ長期推定値に戻ることが予想されるとのこと。移民のペース次第という状況ながら、現状では長期推定値に戻るのに1年半から3年以上かかる可能性も指摘されている模様。

確かに最近までの雇用統計では、異常に強い雇用情勢を示す結果も続き、非農業部門雇用者数の伸びは高止まり、失業率は低水準で上げ渋りという状況が続きました。
ただし、足下では悪化の兆しも。
NFPの3ヵ月平均では、3月の+26万人台から4月に+21.8万人へと減少、6月分では4-5月分の大幅下方修正もあり、+17.7万人へと大幅減。3ヵ月連続で失業率上昇回避水準23万人を下回る状態に。
これと並行する形で失業率は3月の3.8%から6月の4.1%まで3ヵ月連続で上昇。6月FOMCでの2024年末予想中央値4.0%を早くも上回る水準に。
既に失業率上昇を回避するために必要な新規雇用者数には満たない状態に入りつつあるようです。
この状況がもう少し続けば、いよいよ利下げ開始も現実的に。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年7月10日10日のNY金は+11.8ドル、0.5%の続伸。アジア時間の2370ドル近辺が安値となり、前日NY午後からの反発局面が継続。米10年債利回り低下基調にも連れてゆるやかに堅調推移、ロンドン・NY朝にかけて2380ドル回復トライ、高値では一時2390ドル台まで上昇して失速。米10年債利回り反発局面では売り圧力も強まり、NY午後には2380ドル割れへ。下限を2360ドルへ切り上げ、2400ドルまでのレンジで保ち合いを維持してCPI待ちへ。インフレ鈍化で早期利下げ観測優勢となり、上方ブレイクなら上値トライ再開、短期的には2420ドル程度までが上値目標。逆の展開で下方ブレイクなら調整局面へ、2340ドル近辺までが短期下値目安に。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年7月10日NYプラチナは+7.7ドル、0.77%高で3日ぶりの反発。アジア時間には1000ドルの大台割れも前日安値を下回らず、990ドル台半ばで下げ渋り。ゆるやかに上昇する20日移動平均線(994.7)にも支えられ、ロンドン序盤に大台を回復するとNY朝にかけて1010ドル台へと堅調推移。ただし高値も1010ドル台前半までにとどまり、失速後に大台はなんとか維持した格好。下値サポートを980ドルに切り上げ、当面の上限1050ドルまでを主要レンジにもう一段の上値トライをうかがう状況に。20日線を割り込んで980ドルの節目も維持し切れない場合には調整局面へ、960ドル近辺までが短期下値目安に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年7月10日ドル円は+42銭、0.26%高で3日続伸。NY終値ベースでは7月3日(161.70)の水準をわずかに上回り、37年半ぶり高値を更新。東京朝の161円20銭台が安値となり、CPI前にもかかわらず徐々に水準を切り上げる展開に。午前中のうちに161円50銭台へと上昇し、前日高値をわずかに上回ると欧州時間には60銭台へとわずかに上値切り上げ、NY午後には161円80銭台まで上昇。さすがにCPI確認前に161円80銭の節目上抜けは維持し切れず、NY終盤には失速。CPI確認後にあらためて節目上抜けなら162円台後半までが短期上値目標に。インフレ鈍化で巻き戻しの流れとなり、160円80銭の節目を割り込むようだと調整局面へ、短期下値目安は159円半ばまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/10終値とチャート

11日の国内金価格は+53円、0.39%の続伸。3日ぶりで今年31回めの過去最高値更新。パーフェクトオーダーの勢い持続でCPI前に13470円の節目も上抜け、流れとしては一段高トライへと向かいやすい状況に。波乱の展開とならなければ、短期上値目標は13550円近辺まで。

プラチナ価格は+48円、0.86%高で3日ぶりの反発。下げ渋った9日移動平均線(5618)にはわずかに届かず、強気のパーフェクトオーダー再開には至らず。ゆるやかな上昇局面はなんとか維持した格好となり、トレンド継続に向けては9日線の早期上抜けは必須、その先に直近高値5730円を目指す流れへ。下方向には5560円の節目を割れるとトレンド崩れの流れ加速へ、5470円辺りまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格7/11とチャート

2024年07月11日(木)時点の相場
国内金:13,475 円 7/11(木) ▲53(0.39%)
国内プラチナ:5,614 円 7/11(木) ▲48(0.86%)
NY金:2,379.7 ドル 7/10(水) ▲11.8(0.50%)
NYプラチナ:1,006.7 ドル 7/10(水) ▲7.7(0.77%)
ドル円:161.71 円 7/10(水) ▲0.42(0.26%)
→7/10(水)のその他主要マーケット指標

←コアCPIは3年超ぶり低水準、インフレ鈍化と利下げ観測進行 07/12(金)
→ISM価格指数に追随、コアCPIも6月は一段と低下へ? 07/10(水)
→ドイツ貿易黒字は4ヵ月ぶり高水準、輸出入は5ヵ月ぶり低水準 07/09(火)
→高値保ち合い上抜けの金、三角保合い上抜けのプラチナ 07/08(月)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★