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★金プラチナ短期相場観★

PPIは5ヵ月、コアPPIは6ヵ月続伸でいずれも1年超ぶりの高水準
更新日:2024年07月13日(土)
生産者物価指数 PPI 2024年6月米6月CPIが予想を下回ってインフレ鈍化進行が確認され、ドル安円高が急速に進行した翌日、6月PPIは予想を上回ったものの、引き続き円高は継続。
6月の生産者物価指数、PPIは前年比+2.63%。市場予想の+2.3%を上回り、5月から+0.2%で5ヵ月続伸、1年3ヵ月ぶりの高水準。
食品とエネルギーを除くコアPPIは前年比+3.00%。市場予想の+2.5%を大幅に上回り、5月から+0.44%で6ヵ月続伸、1年2ヵ月ぶりの高水準。
食品とエネルギー、貿易サービスを除くコア指数(コアPPI2)は前年比+3.09%。13ヵ月ぶり高水準となった5月から-0.21%、7ヵ月ぶりの低下で3ヵ月ぶりの低水準。14ヵ月では3番めの高水準。
昨年に底打ちしたPPIとコアPPIはゆるやかな上昇基調が続き、コアPPI2は上昇一服状態に。

PPIとCPIとの格差(PPI-CPI)は-0.27%。PPIをCPIが上回る状態が1年7ヵ月連続で続くなか、その差は1年半ぶりの低水準となり、再逆転目前の状態に。
サイクル的にはまもなくPPIがCPIを逆転し、上昇基調を牽引する形でCPIも上昇へ、と向かう可能性も。

しかし、前日のドル安の巻き戻しは限定的となり、逆にもう一段のドル安へ。
それをサポートする格好となったミシガン大消費者信頼感指数は7月速報で66.0と低調。市場予想の68.5を下回り、6月からは-2.2で4ヵ月続落、8ヵ月ぶり低水準。
1年先インフレ期待も2.9%と2ヵ月連続の低下で4ヵ月ぶり低水準。5年先インフレ期待も2.9%で4ヵ月ぶり低水準。
消費センチメント悪化でインフレ期待も低下、格好の利下げサポート材料に。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年7月12日12日のNY金は-1.2ドル、0.05%の小幅安で4日ぶりの反落。時間外は2420ドル近辺から軟調推移となり、ロンドン・NY朝には2400ドル付近まで下落、米6月PPIが予想を上回ると一時2400ドルの大台割れへと小幅に急落。しかし長期金利上昇とドル高の流れは続かず、巻き戻しの流れはミシガン大消費者信頼感指数の低調な結果を受けて加速、NY午後には2410ドル台、NY引けにかけては2420ドル近辺まで反発。結果的に下へ行って来いとなって下ヒゲ十字線を形成、2400ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2420ドル近辺到達後の一服状態でほぼ横ばい推移。短期的には多少の調整を挟みながらも今後の利下げ見通し動向などをにらみながら、最高値トライのチャンスをうかがう展開にも。
週間ベースでは+23.0ドル、0.96%高で3週続伸。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年7月12日NYプラチナは-1.1ドル、0.11%の小幅安で3日ぶりの反落。時間外序盤の1020ドルが高値となって軟調推移、ロンドン序盤に1010ドルを割れるとNY市場ではPPI後に一時1000ドルの大台割れ。しかし前日安値を下回らず、ゆるやかに上昇する20日移動平均線(999.5)にもサポートされる形となって3日連続で下値を切り上げるとNY午後には1010ドル台を回復。長めの下ヒゲを残しながら上値も重く、陰線となって1010ドル台には抵抗感も。990ドルから1050ドルまでの広めのレンジ下限付近での推移から徐々に水準を切り上げようかという動きにも、下限を維持できなくなった場合には950ドル近辺までの下値切り下げリスクも。
週間ベースでは-32.7ドル、3.13%安で4週ぶりの反落。

USDJPY・週足+52週移動平均線 2024年7月12日ドル円は-1.00円、0.63%の続落で6月18日(157.83)以来、3週間ぶり安値圏での一段安。為替介入と思われる一方的な流れで一時4円超の急落となった前日の不安定な値動きはこの日も継続。東京朝には159円40銭台から157円70銭台までのレンジで急落、急反発を繰り返し、159円30銭台まで戻して落ち着きを取り戻した様子で午後から欧州時間を通過、NY市場では再びボラティリティ拡大。6月PPIの上振れ後には小幅に上昇も、上値は限定的となって巻き戻しの流れへ、159円付近から157円40銭近辺まで急落後には158円40銭台まで反発もミシガン大消費者信頼感指数の低調な結果を受けて再び安値圏へ。NY午後には158円近辺まで戻して一服。結果的に前日安値をわずかに下回り、6月安値(154.55)から7月高値(161.95)の61.8%戻し(157.38)付近へと水準を切り下げて一服となるかどうか。一段安へと向かえば76.4%戻し(156.30)近辺が次の下値目安に。
週間ベースでは-2.93円、1.82%の続落。4月29日からの週(-5.41円、3.42%)以来10週ぶりで今年3番めの大幅安。週足で大陰線となった前回、3月の前々回も押し目に。今回もそうならなければ、中期上昇トレンドが崩れる可能性。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/12終値とチャート

2024年07月13日(土)時点の相場
国内金:13,462 円 7/12(金) ▼13(0.10%)
国内プラチナ:5,566 円 7/12(金) ▼48(0.86%)
NY金:2,420.7 ドル 7/12(金) ▼1.2(0.05%)
NYプラチナ:1,013.3 ドル 7/12(金) ▼1.1(0.11%)
ドル円:157.88 円 7/12(金) ▼1.00(0.63%)
→7/12(金)のその他主要マーケット指標

←NY連銀製造業景況指数、7月は回復途上の一服 07/16(火)
→コアCPIは3年超ぶり低水準、インフレ鈍化と利下げ観測進行 07/12(金)
→失業率上昇回避水準23万人を下回り始めたNFP-3ヵ月平均 07/11(木)
→ISM価格指数に追随、コアCPIも6月は一段と低下へ? 07/10(水)

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