ドイツIFO景況感指数、期待だけで10月は上昇、現況は悪化
更新日:2025年10月28日(火)

ドイツIFO景況感指数、10月は予想以上に改善。
10月のIFO景況感指数は88.4。市場予想の88.0を上回り、9ヵ月ぶりの反落となった9月から+0.7の反発。前年比では+1.9で5ヵ月連続プラス圏推移。
依然として2005年以降の長期平均95.5を大きく下回る水準ながら、回復基調は継続。
現況指数は85.3。3ヵ月続落で8ヵ月ぶりの低水準へと悪化。一方、期待指数は91.6。前月から+1.8の反発で3年8ヵ月ぶりの高水準。
期待指数が急反発となった為、期待と現況が逆行するレアケース。期待先行で現況も追随する通常ケースに収束するなら、現況も今後反発するハズ?
不確実性指数も続伸で5ヵ月ぶりの高水準。先行き不透明感は漂います。
業種別ではサービス業が-0.1。7ヵ月ぶり低水準となった9月から+2.9の急反発も2ヵ月連続マイナス圏と伸び悩み。製造業は-11.7。前月から+1.5、3ヵ月ぶりの反発で1年4ヵ月ぶり高水準。依然として低水準での回復途上。
先週発表されたドイツの総合PMIでは10月速報が53.8、2年5ヵ月ぶり高水準へと急上昇。サービス業PMIが54.5、これも2年ヵ月ぶり高水準へと急騰、製造業PMIは49.6で2ヵ月ぶり高水準へと小反発。節目50手前で上げ渋る製造業を、急回復で好調のサービス業が牽引。
IFOの指標では、PMIほど楽観的ではないようです。

27日のNY金は-118.1ドル、2.85%の大幅続落で10月10日(4000.4)以来、半月ぶりの安値。週末NY市場の高値4150ドル台からの戻り売り基調が週明けも継続。時間外スタート時点の4120ドル台が高値となり、ロンドン序盤には4050ドル近辺へ、4060ドルがサポートからレジスタンスに切り替わる格好となり、NY市場では4000ドルの大台近辺まで一段安。米中対立懸念後退も下押し圧力となり、4060ドルの節目割れに伴う短期下値目安4000ドルの大台付近に到達。安値では一時3980ドル台半ばまで下落し、NY引け後も4000ドルの大台維持をかけた攻防に。8月20日安値(3353.4)から10月最高値(4398.0)の38.2%戻し(3999.0)も達成して一服感も。ただし、大台近辺を維持できないようなら半値戻し(3875.7)近辺までが意識される可能性も。

NYプラチナは-18.1ドル、1.13%安で4日ぶりの反落。アジア時間には1590ドル台を中心に保ち合い推移、1600ドルの大台回復を何度も試し、高値で1610ドル台まで上昇して失速。ロンドン序盤には金の売り局面にも追随する形で1580ドル割れへ、NY市場では1560ドルの安値をつけて下げ渋り、NY午後には1580ドルを挟んでの保ち合いに。1610ドルが目先の上限となり、1510ドルの下限までが主要レンジに。3日連続で下げ渋る1560ドル前後が浅めのサポート候補に。1610ドル超へと切り返すことができれば局面打開、1670ドル辺りまでを短期目安に上値再トライへ。

ドル円は週末から変わらず、6日続伸後の152円90銭付近で横ばい推移。6日続伸となった先週末までの勢いは週明けも続き、153円台へと水準を切り上げた東京朝には153円10銭台まで上昇、152円60銭台までの下押しを挟んで午後には153円20銭台まで上昇。10日につけた10月高値付近まで上昇も、10月高堰を更新できずに失速すると欧州時間には153円割れ、NY朝にかけて152円50銭台まで下落。ただしこれが安値となって153円台へと反発、ただしNY終盤には153円台を維持し切れず。152円半ばの節目突破に伴う短期上値目標153円後半を目指す流れは継続も、10月高値に跳ね返される形でいったん失速。これがレジスタンスとならなければもう一段の上値トライへ。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場10/27終値とチャート
28日の国内金価格は-516円、2.35%の続落で10月7日(21076)以来、3週間ぶりの安値。戻り売りの展開となって調整局面継続。21630円の節目割れに伴う短期下値目安21540円辺りを突き抜け、21日移動平均線(21464)割れへと一段安。過熱感解消も中立水準まで進行し、一服感も。ただし、しばしば見られる急騰後の急反落局面加速の展開で調整継続となれば、想定可能な下値目安としては、10月最高値(23179)から22日(21639)までの急落値幅(1540)を戻り高値となった24日(22181)を起点に減算すると20641円。
プラチナ価格は-190円、2.20%の続落。10月22日(8211)以来の安値。右肩上がりの21日移動平均線(8576)でもサポートされずに一段安、8210円の節目も割り込むようだと保ち合い崩れとなって一段安トライへ、8060円辺りまでが短期下値目安に。上方向には9-21日線上抜けへと切り返し、8850円超へと抜け出すことができれば上値トライ再開へ、9030円程度までが短期上値目標に。
※参考:
金プラチナ国内価格10/28とチャート
2025年10月28日(火)時点の相場
国内金:21,395 円 10/28(火)
▼516(
2.35%)
国内プラチナ:8,432 円 10/28(火)
▼190(
2.20%)
NY金:4,019.7 ドル 10/27(月)
▼118.1(
2.85%)
NYプラチナ:1,583.5 ドル 10/27(月)
▼18.1(
1.13%)
ドル円:152.89 円 10/27(月) +-0.00(0.00%)
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