金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

米景気低迷で追加緩和への思惑上昇、金も大幅上昇

更新日:2012年6月2日(土)

米労働省発表による5月雇用統計では、失業率が8.2%と0.1%悪化、非農業部門雇用者数は市場予想15万人増の半分いかとなる6.9万人増に留まり、前回4月分の数値も11.5万人増から7.7万人増へと大幅下方修正。

ユーロ圏や新興国と同様に米国経済も減速懸念で欧米株などは大幅続落、NYダウ、英FTSEなどは年初来安値を更新、ドイツDAXも年初来安値目前。その資金は国債へと流れ、米・英・独・豪・カナダ・日本などの10年債利率は年初来最低を更新。

米景気回復の鈍化が鮮明になったことでFRBへの追加緩和期待が上昇、金にもその資金が流れ込み、前日比+3.7%、60ドル以上もの大幅上昇。
1,530-1,600ドルのレンジを一気に上方ブレイク。4月上旬高値1,680ドル付近までの上昇余地が開けて来たかもしれません。

プラチナは1%ほどの上昇に留まりましたが1,430ドル台を回復。
1,380ドル台までの下落懸念はかなり弱まり、1,400ドルを下限としたあらたなレンジを形成するか、今後の状況によっては金に追随して一気に1,460ドルを上抜けする可能性も。

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2012年6月2日(土)時点の相場
国内金4,090 円 6/1(金) ▼37(0.90%)
国内プラチナ3,689 円 6/1(金) ▼9(0.24%)
NY金1,620.5 ドル 6/1(金) ▲57.9(3.71%)
NYプラチナ1,433.2 ドル 6/1(金) ▲15.6(1.10%)
ドル円78.12 円 6/1(金) ▼0.19(0.25%)

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