金プラチナ短期相場観

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まさかのECBゼロ回答で満月の夜のネガティブサプライズ

更新日:2012年8月3日(金)

国債買い入れに対する期待感の高まり過ぎにより、ECBドラギ総裁会見の具体性と即効性に欠ける発言に失望感蔓延となってしまった市場。
スペイン・イタリアの国債買い入れにはEFSF(欧州金融安定ファシリティー)とESM(欧州金融安定メカニズム)を利用し、ECBが動くのはその後、しかも該当国による要請が必要条件。しかしモンティ首相もラホイ首相も要請しないと表明しています。
ドイツ連銀も依然反対の立場をとり、そもそもESMはドイツ憲法裁判所での違憲審理中で7月稼働予定が9月(見込み)へと大幅遅延中。
EFSFとESM

幾多の問題を乗り越えて、追加利下げも含め、実際に南欧の国債買い入れがスタートするのは9月、という見方が多いようです。
米FRBの追加緩和も9月が有力との見方もあり、欧米の追加緩和策が9月に大きく動き出す可能性は高まりそうです。

金価格の上昇トレンド転換もその時期までお預けとなりそうです。
その時期までスペイン財政がもつかどうかも気になりますが・・・

NY市場、金は1.03%の大幅下落で1週間ぶりに1,600ドルの大台割れ。1,560ドル近辺のサポートと上値目標1,600ドル台半ばは維持。
プラチナはサポートライン付近の1,380ドル台まで0.96%の下落。モメンタムは下落転換。上値抵抗1430ドル。

国内の金価格も4日続落で4,200円ライン割れ。4,100円のサポートラインと4,300円台半ばのターゲットへはまだ有効。
弱気のプラチナは年初来安値で3,600円割れのリスクは緩和傾向かから再び拡大。

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2012年8月3日(金)時点の相場
国内金4,157 円 8/3(金) ▼43(1.02%)
国内プラチナ3,630 円 8/3(金) ▼41(1.12%)
NY金1,590.7 ドル 8/2(木) ▼16.6(1.03%)
NYプラチナ1,387.8 ドル 8/2(木) ▼13.5(0.96%)
ドル円78.23 円 8/2(木) ▼0.20(0.25%)

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