金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

危機回避の為のはずの緊縮策はどこまで続く?

更新日:2012年10月4日(木)

スペインでは欧州への支援要請の見返りとなる緊縮条件を警戒し、対策検討中と見られ、支援要請を見合わせ中。イタリアでも同様に支援要請には消極的。
4年間で2度めのリセッションに苦しみ、ジャンク級格付けのハンガリーに対して、国際通貨基金(IMF)はこれ以上の緊縮策は勧めないとし、成長見通し改善ににつながるバランスの撮れた政策を実施することを望む、と表明。
さらに、ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏は、欧州の緊縮には限界があり、これ以上の緊縮は社会崩壊の恐れがあることを指摘。
一方的な緊縮策、とりあえず消費増税実施、のような政策も同様でしょう・・・

NY市場、小反発の金は定位置の1,770ドル台。9月26日に1,753ドルまで調整して以来、1,770~80ドルの高値圏推移が1週間以上続き、動意がなくなってきました。あまり長引くと、上昇余力は徐々に減退して行きます。上値目標1,820ドルまでの値幅は変わりませんが、距離感はどんどん長くなって行きます。
逆にプラチナは7連騰の堅調推移で目標値、9月高値の1,710ドルへと着々と近づきます。サポートラインは1,620ドル。

国内市場の金は9月高値の4,648円を上抜け、トレンドは下落方向ながらも上値ターゲット4,730円台が点灯。サポートラインは4,550円。
プラチナは6営業日続伸でこちらも9月高値を突破。既に点灯中の上昇目標4,460円に向けて堅調推移。
ドル円の粘り強さが国内価格を支えているようです。

※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート10/4

2012年10月4日(木)時点の相場
国内金4,661 円 10/4(木) ▲30(0.65%)
国内プラチナ4,439 円 10/4(木) ▲50(1.14%)
NY金1,779.8 ドル 10/3(水) ▲4.2(0.24%)
NYプラチナ1,694.1 ドル 10/3(水) ▲6.9(0.41%)
ドル円78.49 円 10/3(水) ▲0.34(0.43%)

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