金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

米雇用統計と金相場

更新日:2012年10月5日(金)

先月、9月7日に発表された米8月分の雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が前月比9.6万人増と低調な結果となり、追加緩和期待の上昇で金価格は34.9ドル上昇しました。
ネガティブな結果にドルが売られて金は上昇、ポジティブなら逆にドル買い金売り・・・一概にそうなるとも限りませんが、今の相場の流れは量的緩和によるインフレや、金への資金流入を期待する思惑が働き易く、この流れが顕著になっている様子です。
失業率が極端に改善傾向となるまではQE3を継続することを宣言しているFRB、失業率の改善の為にはNFPのポジティブな結果、20万人増程度が継続することが必要とも言われています。
そうならない限り、または多少改善してもそれが長続きしなければQE3は継続する、従って金相場へのサポート材料が続くだろう、という市場心理が続く限り、金価格の堅調さは続きそうな状況です。
本日発表予定の9月分雇用統計の市場予想では、失業率が8.2%と悪化、NFPは11.5万人増と先月よりは上向き、予想自体がまだまだ低調です。
もし、NFPが10万人増を下回るような結果になると、かなりネガティブです・・・

NY市場、金は16.5ドル0.93%、久々の大幅上昇で昨年11月以来となる1,790ドル台に。上値目標は1,820ドル。
堅調推移のプラチナはこれで8営業日続伸、8日めでも31.5ドル1.8%の大幅上昇で目標値1,710ドルを突破。終値ベースでの年初来高値も更新。トレンドも再び上昇転換に。

国内、金価格は上値ターゲット4,730円台に向けて急上昇、2月末以来となる4,700円に到達。サポートラインは4,550円。
プラチナは7営業日続伸、しかも2%の大幅高で目標値4,460円をオーバーラン、4月上旬以来の4,500円台に。
急激に行き過ぎた相場、特に目標地点をオーバーランした場合にはかなりの高確率でいったん戻ります。
ただし今夜は米雇用統計、相場の流れを大きく変えてしまう可能性のある日・・・

※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート10/5

2012年10月5日(金)時点の相場
国内金4,700 円 10/5(金) ▲39(0.84%)
国内プラチナ4,531 円 10/5(金) ▲92(2.07%)
NY金1,796.5 ドル 10/4(木) ▲16.7(0.94%)
NYプラチナ1,725.1 ドル 10/4(木) ▲31.0(1.83%)
ドル円78.48 円 10/4(木) ▼0.01(0.02%)

10/4(木)のその他主要マーケット指標

米失業率低下による雇用改善は本物か? 10/6(土)

米雇用統計と金相場 10/5(金)

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