金プラチナ短期相場観

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本日より東京開催のIMF・世銀総会を前に世界経済見通し引き下げ

更新日:2012年10月9日(火)

世界の188ヶ国が加盟するIMF(国債通貨基金)と世界銀行グループの年次総会が本日から東京で開催されます。
世界中の関係者で都内のホテルが満室となり、1964年以来の東京開催となる一大イベントに会場の東京国債フォーラム周辺のみならず、銀座・有楽町、浅草、東京スカイツリーなど都内観光地までもが賑わっているようです。
これに先立ち、IMFが発表した世界経済見通しは2度めの下方修正で、2012年が3.3%、13年が3.6%へ鈍化。
ユーロ圏の債務危機が予想以上に後退していないことが主な要因とされ、金融機関の弱体化や主要先進国の不適切な政策なども要因と指摘。
スペインとイタリアの成長持続のための計画の必要性や、日銀への追加緩和の必要性などにも言及。
当の開催地、ホスト国の日本では、総会1週間前に財務大臣交代。この1年で3人めとなる新任の財務大臣は、大臣経験はおろか財務関係の経験もない人物。
世界中の経済政策立案者たちにとって、見知らぬ顔の財務大臣が待ち受けることは、あまり影響のないことなのかもしれません・・・

NY市場、金は2営業日続落ながら1,770ドル台を維持。上値目標1,820ドルに向けての上昇圧力は弱まりつつあります。下値は1,750ドルラインが強力なサポートラインとなりそう。
プラチナも2日続落。上値1,725ドルから、下値1,620ドルまでの間での推移がしばらく続きそうで、どちらかへの方向感が出てくるのかどうか、見極めが必要な状況。

3連休明けの国内、金価格は上値ターゲット4,730円手前から反落。NY市場の上昇圧力減退に伴い方向感が定まらない状況に。サポートラインの4,550円~上値4,700円でレンジ形成の可能性も。
プラチナは8営業日ぶり反落、1.7%の大幅下落で行き過ぎた価格は直近の目標値4,460円付近に逆戻り。先週末の予想通りの展開に。

※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート10/9

2012年10月9日(火)時点の相場
国内金4,653 円 10/9(火) ▼47(1.00%)
国内プラチナ4,454 円 10/9(火) ▼77(1.70%)
NY金1,775.7 ドル 10/8(月) ▼5.1(0.29%)
NYプラチナ1,698.8 ドル 10/8(月) ▼8.4(0.49%)
ドル円78.33 円 10/8(月) ▼0.36(0.45%)

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