金プラチナ短期相場観
危機を克服し、さらに強い通貨になってほしいユーロは堅調推移
更新日:2012年12月5日(水)
来年秋に連邦議会選挙を控えるドイツの与党、キリスト教民主同盟(CDU)の党首選では97.9%という圧倒的な得票率で再任を果たしたメルケル首相。欧州債務危機に対しては、過去3年間に前進はしたものの、さらなる努力が必要、とし「ユーロにはこの危機を乗り越えて、誕生時よりも力強くなって復活して欲しい」と力強く語ったそうです。
その通貨ユーロは足元、堅調推移が続きます。11月後半、円安ドル高の流れが加速した時期にユーロはドルに対して買われ、円安一服後もユーロ高ドル安の流れが継続し、9月中旬と10月中旬の高値圏1ユーロ=1.31ドル台に到達しています。
しかし今年の高値は1.349ドル台、昨年高値は1.494ドル台、その前は2009年の1.51ドル台、2008年の最高値1.60ドル台から徐々に高値が切り下がる長期下落トレンドとなっています。
足元下落中の金はここ数年続いた高値切り上げも途絶えそうな状況です。さらに強い通貨になって、復活してほしいものです。
NY市場、金は1.46%の大幅反落でサポートラインを下抜けて大台の1,700ドルでも下げ止まらず。下値目標1,650ドルまで下落余地拡大。
プラチナも30ドル超、1.9%の急落。流れは下方向への逆転寸前でサポートラインの1,560ドルも視野に。
ドル円も11月20日以来の82円台割れでトレンドも下落方向、下値目標は81円割れ。
国内金価格も1.5%の大幅続落で下落バイアス拡大。心理的節目の4,700円をあっさり下抜けて4,600円台前半へ。サポートラインは4,510円。
プラチナも歩調を合わせて1.5%下落。節目とみた4,400円はサポート作用せず、上昇バイアスは急縮小。38.2%ラインの4,330円付近が次の節目候補、サポートラインは4,110円。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート12/5
- 2012年12月5日(水)時点の相場
-
国内金 : 4,640 円 12/5(水) ▼70(1.49%) 国内プラチナ : 4,350 円 12/5(水) ▼68(1.54%) NY金 : 1,695.8 ドル 12/4(火) ▼25.3(1.47%) NYプラチナ : 1,582.9 ドル 12/4(火) ▼30.9(1.91%) ドル円 : 81.89 円 12/4(火) ▼0.35(0.43%)
危機を克服し、さらに強い通貨になってほしいユーロは堅調推移 12/5(水)
東アジアの経済も牽引する中国の製造業は回復傾向が鮮明に 12/3(月)
NY金相場は2ヶ月連続の下落で重要ポイントに 12/2(日)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン