金プラチナ短期相場観

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南欧の政局不安でユーロ売り、というけれど

更新日:2013年2月5日(火)

スペインではラホイ首相の不正献金疑惑で辞任要求の声が高まり、今月24-25日の総選挙を控えるイタリアでは、訴訟問題を抱え、緊縮策に反対する前首相のベルルスコーニ氏が支持率を伸ばし、ねじれ国会への懸念も高まります。両国の政局不安を受けてスペインとイタリアの国債利回りが高騰、ユーロが急落、欧州株も急落。
一部ではLTRO資金の返済は早すぎたのではないか、といったピントはずれの報道も聞かれました。
ドル円が0.41%下落となったのに対して、ユーロドルが0.98%下落、ユーロ円は1.38%下落と大幅に下落したイメージはありますが、一番の原因は買われ過ぎ。
1日終値時点でドル円のRSIは74.5に対して、ユーロ円は79.3、ユーロドルは83.6まで上昇していました。南欧の政局不安が格好のきっかけとなった感も否めませんが、売られて当然、という状態まで急上昇が続いていました。

高値更新が続く国内金価格のRSIは68.0、プラチナは70.7。
まだまだ買われ過ぎの水準には達していません。

NY市場、金は小幅続伸でレンジ上限の1,680ドルを試す展開。方向性はわずかに上向きながらも勢いに欠ける状態。今のレンジを抜ける為には大きなキッカッケが必要か。1,645-50ドルが下値サポートライン、1,550ドル台までの下落リスクも。
プラチナも続伸でレンジ上限の1,700ドル目前。ここをブレイクできれば1,700ドル後半まで上値余地拡大。現状維持以下なら1,610ドル付近までの下落リスクが残る状態。
ドル円は目標地点93円台到達後の反落、今のところは絶好の押し目。もっと深めの調整が入ってもおかしくはない状態ですが。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/4終値とチャート

国内、金価格はわずかに続伸で連日の高値更新。ドル円の調整により足取りに影響の可能性も5,210円の上値目標を目指す展開継続。
プラチナもすんなりと5,250円近辺には到達。この先5,500円のターゲットは目指すものの、少し時間を要する展開か。ドル円の調整に加えてNYプラチナの足踏み状態が少し気懸かり。
※参考:金プラチナ国内価格2/5とチャート

2013年2月5日(火)時点の相場
国内金5,160 円 2/5(火) ▲3(0.06%)
国内プラチナ5,246 円 2/5(火) ▲11(0.21%)
NY金1,676.4 ドル 2/4(月) ▲7.0(0.42%)
NYプラチナ1,698.1 ドル 2/4(月) ▲10.4(0.62%)
ドル円92.38 円 2/4(月) ▼0.38(0.41%)

2/4(月)のその他主要マーケット指標

日銀・白川総裁の早期辞任表明は政府の圧力よりもマーケットの圧力 2/6(水)

南欧の政局不安でユーロ売り、というけれど 2/5(火)

スーパーボウルのアノマリーでは今年の株高に赤信号 2/4(月)

NYダウは2007年10月以来5年3ヶ月ぶり高値、ドル円の92円台後半は2年8ヶ月ぶり 2/2(土)

強弱入り交じる中国経済と米国労働市場の指標、最終判断は米雇用統計待ち 2/1(金)


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