金プラチナ短期相場観

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アベノミクスの株高の根底にはグレートローテーション

更新日:2013年2月9日(土)

日経平均が13週ぶりに下落となった日、NYダウは節目の14,000ドルへと急接近、2007年10月の史上最高値14,198.10ドルへの再トライに注目が集まります。ナスダックは2000年11月以来の高値をつけ、欧州株なども高値圏での推移が続く、世界同時株高は続いています。
日本ではアベノミクスへの期待だけで円安株高が進んでいるといるという印象も受けますが、世界的に見ればリスクオフからリスクオンへ、債券から株へ、という大転換期、グレートローテーションを迎えようとしている、という見方も増えつつあります。
日銀総裁人事でひと揉めしそうな気配も漂う安倍政権、今後の成長戦略へのプレッシャーも益々高まります。グレートローテーションの流れから転げ落ちないよう、今後の政策動向に注目です。

NY市場、金は小幅に続落。1,660-1,680ドルの狭いレンジ内での動きが継続。この1週間では2.5ドル、0.15%の下落。1月終値が1,660.6ドルなので、もし現在の狭いレンジを下抜けた場合には5ヶ月続落の可能性が高まることに。最低限、この狭いレンジを当面キープすることが重要。
もっとも、2月末まで現在のレンジ下限をキープできたとしても、その後で下抜けた場合には、それだけレンジ期間が長くなる分、下落幅も大きくなってしまうリスクが伴うことに。

プラチナも小幅続落。上昇基調にやや減速感はあるものの上値目標1,770ドル台は維持。週間ベースでは27ドル、1.6%の上昇。月間でも2.35%の上昇中で2ヶ月続伸となる可能性大、金とは対照的。

1%の大幅調整となったドル円は一時92円10銭台まで下落した後に92円台半ばまで持ち直し。直近のサポートライン92円30銭で踏みとどまれるか。下抜けるとさらに1円程度の追加調整も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/8終値とチャート

2013年2月9日(土)時点の相場
国内金5,228 円 2/8(金) ▼14(0.27%)
国内プラチナ5,374 円 2/8(金) ▼71(1.30%)
NY金1,666.9 ドル 2/8(金) ▼4.4(0.26%)
NYプラチナ1,714.7 ドル 2/8(金) ▼7.6(0.44%)
ドル円92.69 円 2/8(金) ▼0.94(1.00%)

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