金プラチナ短期相場観
イタリア政局の不透明感は残るものの調整一服で再び円安の流れも
更新日:2013年2月28日(木)
イタリア総選挙の結果を受けたリスク回避の流れも落ち着きを取り戻し、急騰したイタリア国債利回りもやや低下、イタリア国債の入札も無事無事通過。しかし政局の不透明感は続き、再選挙の可能性もまだ残る為、今後新たな火種が出ないとも限らない状況ではあります。
国内では今朝の日銀正副総裁人事の正式提示を織り込んで昨夜から円売り傾向が再度台頭し始めた様子。ただ、急落局面からの戻しはそれほどでもなく、調整局面がもう少し続く可能性もありそうな状況です。
調整のタイミングを図っていた為替市場にとって、イタリア総選挙は絶好のきっかけとなったようです。
ドルとの逆相関で戻り高値をつけた金は反落しています。
NY市場、金は1%超の反落で再び1,690ドル台割れへ。今はまだ1,600ドル台への本格回復の時期ではないのかも。もし、この近辺での揉み合い相場が続き、時間稼ぎできれば流れが変わる可能性も。MAX1,500ドル割れへのリスクは継続。
プラチナも1%の下落で1,600ドル割れを試す展開で下値余地がやや拡大した可能性も。当面の下値メドは1500ドル半ば辺り。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/27終値とチャート
国内の金価格も1%の下落。4,820円近辺の下値メドを試す展開継続。この2月は、前月末比で184円、3.6%の下落となり、4ヶ月ぶりの下落。なお、1月には300円、6.24%も上昇していました。
プラチナも1.1%下落で5,000円の節目割れ。月間ベースでは金と同様178円、3.46%の下落。1月は709円、15.99%もの上昇でした。年末からの上昇分に対して約半値戻しとなっています。
※参考:金プラチナ国内価格2/28とチャート
- 2013年2月28日(木)時点の相場
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国内金 : 4,922 円 2/28(木) ▼50(1.01%) 国内プラチナ : 4,966 円 2/28(木) ▼53(1.06%) NY金 : 1,595.7 ドル 2/27(水) ▼19.8(1.23%) NYプラチナ : 1,600.1 ドル 2/27(水) ▼16.4(1.01%) ドル円 : 92.23 円 2/27(水) ▲0.26(0.28%)
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