金プラチナ短期相場観
株高7ヶ月、円安5ヶ月、金安5ヶ月連続。
更新日:2013年3月1日(金)
月間騰落率で見るとNY金価格は5ヶ月続落。昨年も2月から5月まで4ヶ月続落となっていましたが、5ヶ月続落となるのは16年ぶりとか。為替では最近、金との逆相関の関係にあるドルが買われ、ドル高円安が5ヶ月連続。
そして、円安の流れをサポートに買われ続けた日経平均は7ヶ月続伸。その他主要株価で見ると、NYダウは3ヶ月続伸、NASDAQが4ヶ月続伸、ドイツDAXは2月こそ0.44%下落となったものの1月まで8ヶ月続伸、英FTSEは2月まで9ヶ月続伸。
景気改善期待と金融緩和がここまでの一方的な流れの背景となっているようですが、足元ではやや勢いに翳りも見られます。
今朝発表された中国の製造業PMIの数値もやや伸び悩みのようです。
NY市場、金は2日連続1%超の下落で1週間前の年初来安値圏に。1月末から2月末までで82.5ドル、4.97%の下落。1,500ドル近辺までの下落、最大1,500ドル割れの可能性はまだしばらく残りそう。
プラチナも2日連続での1%下落で1月8日以来の1,600ドル割れ。月間ベースで2月は91.9ドル、5.49%の下落。1月に136.7ドル、8.88%上昇した分の7割ほど下落したことになります。1,500ドル半ばまでの下落余地あり。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/28終値とチャート
国内、金は続落で1月10日以来となる4,900円割れ。下値ターゲット4,820円辺りを目指す展開継続中。
プラチナも続落で1月11日以来の4,900台割れ。短期的には、一方的に売られ過ぎの展開。いつ下げ止まってもおかしくない状況ですが、NYプラチナに下落余地が残ることとドル円の軟調地合いが重なる不運なタイミング。中期的には90日移動平均の上5%に位置し、決して売られ過ぎとも言えない状況。
※参考:金プラチナ国内価格3/1とチャート
- 2013年3月1日(金)時点の相場
-
国内金 : 4,885 円 3/1(金) ▼37(0.75%) 国内プラチナ : 4,895 円 3/1(金) ▼71(1.43%) NY金 : 1,578.1 ドル 2/28(木) ▼17.6(1.10%) NYプラチナ : 1,583.5 ドル 2/28(木) ▼16.6(1.04%) ドル円 : 92.55 円 2/28(木) ▲0.32(0.35%)
ドルに対して売られ続けるユーロと金、円も再び売り局面入りか 3/2(土)
株高7ヶ月、円安5ヶ月、金安5ヶ月連続。 3/1(金)
イタリア政局の不透明感は残るものの調整一服で再び円安の流れも 2/28(木)
FRBバーナンキ議長発言で金の下げ止まり感も 2/27(水)
イタリア発ネガティブサプライズで為替は絶好の押し目か調整相場入りか 2/26(火)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン