金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

マイペース相場となった金、突然の変動に要警戒

更新日:2013年3月8日(金)

NYダウが3日連続での史上最高値更新となる5日続伸、日経平均は6連騰、欧州株も高値更新が続く世界同時株高、為替も再びドル高ユーロ高円安へと動き出すなか、ピタリと動きが止まった金相場。2月の急落から下落はとまったものの値動きまでもが止まってしまいました。
リスク選好の動きが続くなか、かつてセーフヘブンと呼ばれた安全資産の金は、売られる訳でもなく、米ドルとの逆相関でドル買いに反して売られる場面も減り、ユーロとの連動や豪ドルとの相関関係が強かった時期もありましたが、今は完全に孤立。独自路線でのマイペース相場に。

価格が変動せずとも時間の経過とともに売られ過ぎ状態は徐々に解消、オシレータ系指標はニュートラルな状態へと近づきます。
反発の可能性が高い状態から、上下どちらに動いてもおかしくない状態へと移行しつつあります。
雇用統計の上振れに警戒感は高まります。

NY市場、金価格1,570ドル台はこれで6営業日連続。今年安値圏での推移が続き、日中の値動きを含めても3月の値幅は23ドルに満たない状況。COMEXの取組高(未決済建玉)、出来高(売買高)も減少傾向にあり、薄商いが続きます。やや大きめの売買が入ると相場が大きく動きだすことになります。1,500ドル割れのリスクをまだ抱えていることには要注意。
プラチナは0.96%の反発で1,600ドルの大台回復へのトライが続きます。リスク資産のプラチナの上値抵抗線は1,620ドル。

ドル円は2月25日早朝につけた94円台半ばの高値をようやく上抜け。一時2009年8月24日以来となる95円台に到達、終値ベースでの94円80銭台は2009年8月14日以来。3年7ヶ月ぶりの水準に達し、当面の目標値96円超えを目指して動き出した様子。サポートラインは93円20銭。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/7終値とチャート

国内、金は3日続伸で2月20日以来となる5,000円の大台回復。ドル円上昇にサポートされて短期トレンドも好転間近。5,100円超えを目指します。週間ベースでは4週ぶりの上昇に転じて119円、2.44%の上昇。
プラチナも3日続伸で1.8%の大幅高。昨日予想した「5,100円手前辺り」をあっさり突破。週間ベースではこちらも4週ぶりの上昇で208円、4.25%の上昇と相変わらずボラタイル。
2月7日の今年高値5,445円から3月1日の4,895円まで550円下落分のちょうど38.2%を戻した状態。一方的な動きとなり易いプラチナの次のメドは50%戻しの5,170円、61.8%戻しの5,235円も?
※参考:金プラチナ国内価格3/8とチャート

2013年3月8日(金)時点の相場
国内金5,004 円 3/8(金) ▲37(0.74%)
国内プラチナ5,103 円 3/8(金) ▲90(1.80%)
NY金1,575.1 ドル 3/7(木) ▲0.2(0.01%)
NYプラチナ1,595.1 ドル 3/7(木) ▲15.3(0.97%)
ドル円94.82 円 3/7(木) ▲0.76(0.80%)

3/7(木)のその他主要マーケット指標

米雇用統計の上振れにも値動き限定となった金の底堅さ 3/9(土)

マイペース相場となった金、突然の変動に要警戒 3/8(金)

続く米経済改善傾向、注目は雇用統計上振れ後の金買い戻し 3/7(木)

世界同時株高の流れを支える日米欧の緩和政策でも金はサポートされず 3/6(水)

デフレの原因は人々がデフレが続くと信じているため 3/5(火)


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