金プラチナ短期相場観

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スリランカ中銀は金準備拡大へ

更新日:2013年4月17日(水)

メタルショックとなった貴金属相場の暴落を受けて、スリランカ中銀では、外貨準備における金の保有量拡大のチャンスと見て買い増し方向で検討し始めたそうです。しかし、見方は分かれるところで、スリランカのように相場に反応するような中銀は少数派かもしれません。中銀による金準備の拡大は、外貨準備の多様化に伴う長期戦略の一環、とする韓国銀行総裁の発言が主流派の代表ではないかと思われます。
外貨準備の米ドルへの一極集中から、他通貨や金などを含めた多様化の流れが最近のトレンドであり、金も適度に買い増し、米ドル以外の通貨、円やユーロ、豪ドルなどにも分散化する傾向があるようです。
相場に反応しやすい、宝飾需要などの民間需要、2大消費国、インドと中国の消費需要が今年拡大するのかどうか、相場への影響も気になるところです。

NY市場、金は26.3ドル、1.93%の反発。2日間の下落幅203.8ドルに対して12.9%の戻しに過ぎず、軟調地合いが表れています。せめて23.6%戻しとなる1,400ドル台まで戻しておきたいところ。下値は1,360ドルが節目。
プラチナの場合、2日間の下落幅111ドルに対して25.8ドル上昇は23.2%。ほぼ23.6%戻しとなり、急落後の反発としてはまずまず、と言えなくもない。次の目処としては38.2%レベルとなる1,467ドル~半値戻しの1,480ドル辺り。下値1,420ドルが警戒ライン。

ドル円は4日ぶりの反発で97円台半ばを回復。高値99円70銭台から96円60銭台まで約3円、3%下落し、下落幅の3分の1戻し。半値戻しとなる98円台前半が次の戻りの目安ということになりそうです。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/16終値とチャート

国内、金は190円、4.4%の大幅反発。暴落の2日間合計値幅872円に対して21.8%の戻し。円安再開の流れが進めば次の節目は38.2%戻しとなる4,650円辺り。
プラチナは265円、5.9%もの大反発。2日間の下落幅623円に対して42.5%の戻し。半値戻しとなる4,800円付近が次の目安。なお、現在の水準は既に昨年高値の4,711円を超える水準。
※参考:金プラチナ国内価格4/17とチャート

2013年4月17日(水)時点の相場
国内金4,515 円 4/17(水) ▲190(4.39%)
国内プラチナ4,749 円 4/17(水) ▲265(5.91%)
NY金1,387.4 ドル 4/16(火) ▲26.3(1.93%)
NYプラチナ1,450.6 ドル 4/16(火) ▲25.8(1.81%)
ドル円97.51 円 4/16(火) ▲0.80(0.82%)

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