金プラチナ短期相場観
米自動車販売好調の影で日本への風当たりも
更新日:2013年7月3日(水)
ゆっくりと景気回復基調が進む米国では、自動車販売も好調のようで、6月の販売台数は9%増、年率換算の販売台数が1,596万台となり、2007年11月以来の高水準に達した模様。
GMが6.5%増、フォードが13.4%増、クライスラーも8%増といずれも数年来の高水準となる好調ぶりで、今年上期のビッグ・スリーのシェアは、過去20年で初めて、揃って拡大したのだそう。
米国市場3位のトヨタも負けじと10%増。日産も13%増、ホンダも10%増、と日本勢も好調のようです。
そんななか行われた日本のTPP交渉入りに伴う公聴会では、米自動車政策会議が日本車の輸入税を段階的に撤廃していくものの、その期間を25~30年に設定すること、日本政府による円安誘導を禁止する条項を設けることなどを提案したとも伝えられます。
自己主張の強さと強引さ(傲慢さ)も米国経済回復の原動力の一つとなっているようです。
NY市場、金相場は1,267ドルまで上値を伸ばして息切れ、ドル買いの流れに反して売られる展開で1%弱の反落。買い戻しの勢いも長くは続かず、上限1,260ドル、下限1,210ドルとの間で保ち合い形成の兆しも。バイアスは下方向。
プラチナも3日続伸後は金に連れ安となり1%強の反落。6月ほぼ丸々続いた短期トレンドが徐々に上向きへと転換しつつある状態での調整。上昇目標1,410ドル、サポートラインは1,300ドル。
ドル円は4日続伸。ドル全面高の流れでドル円も円安進行、5月末以来となる100円台半ばの水準に。週末の雇用統計待ちの様子見とはならず、緩やかにドル高の流れが進行し始めている様子で短期上昇目標101円も目前。94円からほとんど調整なく円安が進んでおり、このまま目標101円に到達した場合には、一旦反落の可能性大。ただし雇用統計の結果次第で相場の流れが壊されることも多々。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/2終値とチャート
国内、金価格はドル高円安効果で小幅ながらも3日続伸。NY市場の反落をドル円の上昇幅がわずかに上回ったことで0.2%上昇。上値抵抗線は4,280円。短期トレンドも好転目前で、可能性はかなり低下したものの3,850円への下値リスクにも一応警戒。
プラチナは4日続伸となり、目標地点の4,600円台。昨年高値水準の居心地の良い価格帯での小動き。短期トレンドは好転。
※参考:金プラチナ国内価格7/3とチャート
- 2013年7月3日(水)時点の相場
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国内金 : 4,195 円 7/3(水) ▲9(0.22%) 国内プラチナ : 4,608 円 7/3(水) ▲14(0.30%) NY金 : 1,243.4 ドル 7/2(火) ▼12.3(0.98%) NYプラチナ : 1,367.8 ドル 7/2(火) ▼14.7(1.06%) ドル円 : 100.63 円 7/2(火) ▲0.99(0.99%)
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