金プラチナ短期相場観

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米雇用統計の週、事前参考指標一つめは低調

更新日:2013年7月2日(火)

QE縮小に向けて最重要ポイントとなる雇用市場、月初の週末にはその判断材料となる前月分の米雇用統計が発表されます。
今年後半に向けて順調に失業率が低下し、7.2-7.3%程度となれば資産購入プログラムの減額を開始、2014年中旬に、失業率が7.0%に低下した場合、資産購入プログラムを終了、という見通しどおりに改善傾向が進むのかどうかに注目が集まります。
昨日発表された6月分のISM製造業景況指数は好結果となったものの、その内訳を見ると、新規受注が前月の48.8から51.9へ上昇、生産も48.6から53.4へ上昇。しかし、雇用が50.1から48.7へと悪化。2009年9月以来3年9ヶ月ぶりの低水準となり、やや不安を残す結果となっています。
事前指標は、水曜日のADP雇用、木曜日の新規失業保険申請件数と続きます。

今朝、日銀から発表されたマネタリーベースは4ヶ月連続で過去最高を更新、前年比で36%増と2ヶ月連続で30%超の増加となっていますが、米FRBでも20%増の状態が続きます。日米のマネタリーベースの比率は上昇傾向(日>米)にありますが、FRBのQEが縮小することでその比率はさらに拡大傾向となり、ドル円の上昇圧力となるものと思われます。
しかし、その前提としても米国の雇用改善が必須となります。

NY市場、金相場は続伸で2.62%の上昇。先週末に1,170ドル台まで売られたことで売られ過ぎからの買い戻しが継続。水準が大きく切り下がったことによる現物需要も持ち直してきた様子。現物需要VS戻り売りの展開へ。サポートライン1,210ドル、上値抵抗線は1,390ドル台で流れは売り方向。

プラチナは3日続伸。先週末に下落目標1,280ドル台の少し手前、1,290ドル台まで下げたことで反発が継続。3.41%の大幅上昇で上方向の節目1,350ドル台を突破。下落バイアスも低下し、上昇シグナル点灯。目標地点は1,410ドル付近。サポートラインは1,300ドル。

ドル円は3日続伸で99円台後半へ。ISM製造業景況指数の上昇など好材料もあったものの100円手前ではやや上値の重さも。若干の抵抗線と思われた水準での推移が続きます。当面の上値目標は101円。94円付近から半月、ほぼ一本調子での上昇が続き、若干の調整も必要となる頃か。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/1終値とチャート

国内、金価格は1.7%の大幅続伸。昨年5月から8月上旬までの底値水準にまで戻してきたところ。上方向の節目4,280円も視野に入るもやや息切れ感も。地合いも改善し、下押し圧力は減少したものの、3,850円台までのリスクもわすかに残る状態か。

プラチナは2.9%の大幅上昇で3日続伸。昨日点灯した上昇シグナルの目標地点4,600円にほぼ到達。4,600円付近は昨年の高値水準に当たり、居心地の良い価格帯となる可能性も。達成感と急反発の戻りで一旦は反落か。
※参考:金プラチナ国内価格7/2とチャート

2013年7月2日(火)時点の相場
国内金4,186 円 7/2(火) ▲70(1.70%)
国内プラチナ4,594 円 7/2(火) ▲129(2.89%)
NY金1,255.7 ドル 7/1(月) ▲32.0(2.62%)
NYプラチナ1,382.5 ドル 7/1(月) ▲45.6(3.41%)
ドル円99.64 円 7/1(月) ▲0.43(0.44%)

7/1(月)のその他主要マーケット指標

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米雇用統計の週、事前参考指標一つめは低調 7/2(火)

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