金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ともに歩んだ株高・円安の2013年上半期

更新日:2013年6月29日(土)

2013年上半期の日経平均とドル円アベノミクス期待による株高・円安が進行した2013年前半が終わりました。この6ヶ月間は日経平均の上昇とドル円相場の円安が同時進行し、景気回復への期待も高まる半年間とも言えそうです。
日経平均とドル円の月足チャートを並べて見ると、非常に似通った動きをしてきたことがよくわかります。
年明けからともに上昇し続け、5月に高値をつけて反落、6月に調整を終えて反発へ、という状態で6月を終了。5月と6月の陰線・陽線の違いはありますが、5月に長い上ヒゲを残し、6月には長い下ヒゲを残しているところも同じ。日経平均がわずかに早く調整局面に入り、少しだけ先行して調整を終えつつある、という見方もできそうです。

1月始値から5月高値までの上昇率は、日経平均が50.3%、ドル円は19.7%とリスク資産である株価のボラティリティの高さを象徴していますが、5月高値から6月安値までの下落幅(調整幅)の上半期上昇分に対する比率を見ると、日経平均が66.1%、ドル円が58.3%。
ともに上昇値幅の半値以上、60%前後の調整となっていました。

足元では、米国の緩和縮小・出口論への懸念、中国の不動産バブルに伴うシャドーバンキング問題への懸念によるリスク回避の株安に荒れる局面もありましたが、いずれも落ち着きの兆しも見せ始めており、チャートの足型から見ても、下半期のスタートは上昇局面継続の可能性も高そうです。

NY市場、金相場は5日ぶりの反発。一時1,179.4ドルまで売られて買い戻し。期末に伴う売りポジションの手仕舞いなどが大きく影響した可能性も。しかし終値ベースでは1%の反発に過ぎず、売られ過ぎ状態も継続、一時的としても、もう少し戻り局面が続いてもおかしくない状況。
この1週間では-68.3ドル(-5.29%)となり2週連続5%超の下落。月間では-168.9ドル(-12.13%)の大幅下落で3ヶ月続落。

プラチナは2日続伸。しかしこの日は金に連動し、下落目標1,280ドルのやや手前、1,295ドル台まで下落して反発。このまま反発継続へと向かう可能性も否定はできないものの、もう一度しっかりと目標地点まで下落する可能性にも要警戒か。さらにもう一段の下落リスクも気になるところ。上値抵抗線は1,350ドル台。
週間では-32.6ドル(-2.38%)で3週続落。月間では-124.9ドル(-8.54%)で5ヶ月続落に。

ドル円は2日続伸で6月5日以来となる99円台に到達。1週間以上続いた上値トライでようやく98円80銭の抵抗線を突破。当面の上値目標値は101円。なお、5月17日の103円21銭から6月14日の94円19銭までの下落幅で見ると、50%ラインの98円70銭を超えた形で、次の節目は61.8%ラインの99円76銭。100円手前が若干の抵抗線となる可能性も。目標101円は76.2%ラインに相当。
週間ベースでは1円39銭、1.42%の上昇で2週続伸。月間では-1円22銭、-1.21%。過去最長記録となる9ヶ月続伸ならず。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/28終値とチャート

なお、ドル円相場との相関性が高く、先行して反発し始めた感のある日経平均の週間騰落率は3.38%上昇で2週続伸。月間では0.71%の下落で2ヶ月続落。

2013年6月29日(土)時点の相場
国内金3,978 円 6/28(金) ▼59(1.46%)
国内プラチナ4,334 円 6/28(金) ▲32(0.74%)
NY金1,223.7 ドル 6/28(金) ▲12.1(1.00%)
NYプラチナ1,336.9 ドル 6/28(金) ▲11.7(0.88%)
ドル円99.20 円 6/28(金) ▲0.86(0.88%)

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