金プラチナ短期相場観
変化日
更新日:2013年7月18日(木)
本日7月18日はドル円の変化日。日足チャート・一目均衡表の雲のねじれ部分に当たります。相場の流れが変化、加速しやすい日、とされます。
この雲、日々の値動きとともに前方へ形成されていく為に、上昇トレンド中に形成される雲と、下落トレンド中に形成される雲とのねじれが発生します。
ドル円の日足チャートで前回ねじれが発生したのは2012年11月21日。衆議院の解散総選挙が決まり政権交代が確実となった11月15日からドル高円安が進行し始めてまもない頃でした。
ここから長期ドル高円安トレンドが続き、衆議院総選挙の結果を受けてトレンドが増幅、どんどん前方へと雲が形成され、調整局面では前方の雲の厚さが薄くなったりしましたが、それでも同じ流れで形成され続ける雲がねじれることはありませんでした。
8ヶ月ぶりとなった今回のねじれは、奇しくも参院選直前。
バーナンキFRB議長の最後の議会証言を経て落ち着き始めた様子もあるドル円相場は、徐々にその値幅を狭めつつ、次のトレンドを窺うような気配もありそうです。
上方向なら、まずは今年高値の103円70銭台が目標となり、下方向なら、昨年9月からの上昇値幅の38.2%戻しの93円50銭、50%戻しの90円40銭あたりが警戒ラインとなりそうです。
いずれにしても、参院選の結果もトレンド増幅への材料となりそうです。
NY市場、金相場は3日ぶりに0.99%反落。バーナンキ発言前後の乱高下で一時1,299.7ドルまで上昇して反落。結局この日も1,300ドルの壁に跳ね返された形で、先週11日以降、1,287.4ドルにとどまった12日を除く4日間全て1,290ドル台が高値。目標値1,310ドル台の手前、1,300ドルラインが鬼門に。
プラチナも金に連れ安で0.98%の下落。今のところは適度なタイミングで適度な幅の調整が入った状態で、上方向の節目は1,430ドル、下方向は1,320ドル。1,380ドル付近もサポートライン候補。
ドル円は短期的な上下の節目、98円90銭から99円90銭の値幅目一杯の乱高下を経て0.5%上昇。縮小し続けていた上昇バイアスは下落方向へと転換、値動きは落ち着きを見せ始めたものの、やや下方向への警戒感が高まるところ。98円90銭台の下限割れの場合は97円台半ばが下値メドへ。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/17終値とチャート
国内、金価格は0.8%の反落。NY金相場が1,300ドルの節目超えに失敗したことに伴い、国内価格も4,300円の節目ラインを目前に反落。しかしまだ流れは上方向、4,380円の上値目標を目指す展開。下方向の節目は4,140円。現在の4,260円付近、4,200円辺りもサポートラインとなりそうな価格帯。
プラチナも2日続落ながら0.4%の小幅下落。上方向への強めのバイアスを維持しており、クリア済の第1目標、4,700円付近がサポートラインとなって第2目標の4,820円に向けて仕切り直しの可能性も。その下のサポートは4,600円。
※参考:金プラチナ国内価格7/18とチャート
- 2013年7月18日(木)時点の相場
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国内金 : 4,263 円 7/18(木) ▼33(0.77%) 国内プラチナ : 4,714 円 7/18(木) ▼19(0.40%) NY金 : 1,277.5 ドル 7/17(水) ▼12.9(1.00%) NYプラチナ : 1,411.0 ドル 7/17(水) ▼14.1(0.99%) ドル円 : 99.58 円 7/17(水) ▲0.49(0.50%)
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