金プラチナ短期相場観

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本日の議会証言では緩和継続発言がやや優勢か

更新日:2013年7月17日(水)

先週10日の会見では、FRBのバーナンキ議長は金融緩和継続を示唆し、市場では米国債金利の低下とドル全面安、米国の株高、そして金も上昇という流れに誘導しました。本日の議会証言でも再び緩和スタンスの継続が強調されるようなら、改めてドル安株高、金は上昇、という流れが助長される可能性があります。
昨日の米6月CPIでは、前月比で0.5%上昇と前月の0.1%からは大幅上昇、前年比でも前月の1.4%から1.8%へと上昇。しかしFRBの目標値2%にはまだ達しておらず、バーナンキ議長が懸念する最近の低インフレに対して、収束傾向と見るのか、不十分と見るのか微妙なライン。
一昨日の6月小売売上高大幅減というマイナス材料もあります。

しかし、過度の緩和継続寄り発言は株価や不動産などの資産バブルを助長する可能性もあること、米株上昇にも一服感が見られること、米10年債金利も2.53%台まで低下してきていること、そして何より偏り過ぎや行き過ぎを一番警戒するバーナンキ議長が、玉虫色の発言でお茶を濁すことも十分に考えられそうです。

NY市場、金相場は0.53%上昇で2日続伸。7月5日の今年安値圏1,212.7ドルからここまで下落したのは1日だけで、77.7ドル、6.4%の上昇。しかしこの日の高値も1,290ドル台で頭打ち。6月24日の高値で1,300ドル台をつけて以来3週間、1,300ドルの大台にはタッチすることもできない状況。この壁のすぐ上、1,310ドル台の目標値は以外と近そうで遠い?

プラチナも小幅に続伸。このところ金相場との相関関係が非常に高く、同じような動きで7月5日の1,326.4ドルから98.7ドル、7.4%の上昇。この間、7営業日中5日が上昇。しかし今年底値圏からの回復ペースはプラチナのほうが若干早く、既に6月19日以来の水準。

ドル円は0.76%の反落で反発の勢いとともに方向感も喪失気味。98円90銭から99円90銭の狭いレンジを形成し、上下どちらへも振れやすい状態か。上方向に振れると101円程度まで、下方向なら97円台半ば辺りまで下落余地拡大も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/16終値とチャート

国内、金価格は0.1%上昇とほぼ横這い推移となり、またしても昨年5月から8月までの上値抵抗線、4,300円の節目ラインを超えられず。最近ドル円との相関関係が見られなくなっており、目標値4,380円到達の為には、連動性の高いNY金の節目1,300ドル超えが必要か。

プラチナは7日ぶりの反落もわずか0.2%にとどまり、調整とは呼べないレベル。第2目標4,820円を目指す展開継続中。最近の国内プラチナ価格は、NY市場のプラチナ相場よりも、国内金価格への連動性が高くなってきており、金価格が4,300円を突破できない状態が長引くと、プラチナの第2目標到達にも影響が及ぶことに。
※参考:金プラチナ国内価格7/17とチャート

2013年7月17日(水)時点の相場
国内金4,296 円 7/17(水) ▲4(0.09%)
国内プラチナ4,733 円 7/17(水) ▼9(0.19%)
NY金1,290.4 ドル 7/16(火) ▲6.9(0.54%)
NYプラチナ1,425.1 ドル 7/16(火) ▲3.7(0.26%)
ドル円99.09 円 7/16(火) ▼0.76(0.76%)

7/16(火)のその他主要マーケット指標

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