金プラチナ短期相場観

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債務上限引き上げに向けた民主党の秘策

更新日:2013年10月8日(火)

政府機関の一部閉鎖7日めとなった米国、共和党との交渉に応じないことを明言するオバマ大統領。オバマケア先送りを条件に予算と債務上限引き上げを認める共和党の方針を断固認めない構え。泥沼の平行線はまだまだ続きます。
政府の資金が枯渇する中旬以降、17日の債務支払いは問題ないものの24日と31日の支払い資金が確保できない可能性も伝えられます。
そんな時期まで平行線状態が続いていたとしたら、既に市場は大きく動き始めていることでしょう。

民主党側では、共和党の賛成票がなくても債務上限引き上げが出来る権限を大統領に付与するという秘策を検討中とのこと。そんな策が認められるのかどうかも不透明なところですが、根本的な解決にはなりません。
しかし、日本と違い対等な関係にある上院と下院でのねじれ状態では、何らかの強攻策でしか、こんな事態は打開できないのかもしれません。
今回の事態が収束した後も、またいずれ同じことが起きそうです。

NY金・日足チャート 2013/9/10 - 10/7週明けNY市場、金相場は1.16%反発。米政府機関の一部シャットダウンと債務上限問題への不透明感によるリスクオフムードが高まりつつあることを背景に、1,320ドル付近の抵抗線を突破。下値は1,300ドル近辺でサポートされる状態が継続。下落バイアスは急速に後退、方向感はニュートラルに近い状態まで回復し、下値目標もいったん消滅。9月末のレンジ相場の続きへと回帰するか、もしくは、リスクオフムードが継続するようなら次第に買い圧力の高まりも予想されるところ。現時点では弱めながら上値目標1,380ドルの可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2013/9/10 - 10/7プラチナは1%の続伸。NYダウが100ドル超下落するなか、都合よく金に追随する流れで1,400ドルの大台回復。1,370ドルを当面の底値として切り返した形になりつつあり、流れは急速に改善。しかし、まだ下向きの9日移動平均線にようやくぶつかった段階、下落トレンド中の戻り、の域を脱しきれてはいない状況。

ドル円は0.73%の反落で8月8日以来の円高水準。終値ベースでしっかりと97円割れの目標水準に到達。97円台前半では既に上値が重くなる展開で欧州時間以降は完全に96円台後半をメインの水準へと切り下げて、今朝は96円台半ばも視野に入る状況に。米政局の混乱が続く限りドル安圧力の継続は避けられないものの、事態が改善すれば急反発も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/7終値とチャート

国内、金価格は0.1%の小反発。サポートライン改めレジスタンスラインとなった4,300円のラインに上値を押さえられる状況が継続。警戒感を高めながらもしばらくはこの近辺での揉み合い継続か。状況が変わった場合にはNY市場とドル円相場が大きく逆方向への動きとなり、国内価格は乱高下も予想されるところ。下値リスク4,150円も継続。

プラチナは0.2%の小反落。移動平均線の負のパーフェクトオーダー形成中で4,500円台前半での低迷継続。この水準をキープできれば徐々に流れも改善へ。4,490円を割れないことが重要。
※参考:金プラチナ国内価格10/8とチャート

2013年10月8日(火)時点の相場
国内金4,288 円 10/8(火) ▲6(0.14%)
国内プラチナ4,526 円 10/8(火) ▼10(0.22%)
NY金1,325.1 ドル 10/7(月) ▲15.2(1.16%)
NYプラチナ1,401.9 ドル 10/7(月) ▲13.9(1.00%)
ドル円96.70 円 10/7(月) ▼0.71(0.73%)

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