金プラチナ短期相場観
国内金価格は今年11%の下落、プラチナは5%上昇
更新日:2013年12月16日(月)
今年も残すところ2週間、NY金相場は年初来27%の下落で今年安値圏付近での推移、プラチナ相場は年初来13%の下落で今年安値圏からは少し上の水準。これに対してドル円相場は年初来18%上昇、先週末に年初来高値を更新し、今朝はやや軟調ながらも高値圏での推移となっています。
この結果、国内金価格は昨年末の4,806円から4,271円まで535円、11.1%の下落。プラチナは昨年末の4,435円から4,682円まで247円、5.6%の上昇。
NY市場の下落幅を、為替の大幅円安を持ってしてもカバーし切れなかった金相場に対し、プラチナはNY市場の下落分を円安の勢いが上回り、国内価格を押し上げる構図となっています。
ただ、このまま今年を終えるかどうかは微妙なところ。
今年の懸案となったテーパリング開始が、今年最後のFOMCで決定されるのかどうかに注目が集まります。
実際には年明けに見送るのではないか、とみていますが、市場予想では今回決定と見る向きが増えているのも事実であり、その比率は50%とも言われます。
ということは、どちらに転んでも期待を裏切られる展開、となり、市場はそれなりの反応を示しそうです。
見送りなら、ややドル安、株高、金は小幅に上昇?
決定なら、ややドル高、やや株安、金はやや下落。金利上昇ならさらにドル高、株の下落幅拡大ならリスク回避の円高も。そして金の下落も限定的に。
金は小幅に下落した後には材料出尽くし感からの反発、という展開も考えられなくもなさそうです。
いずれにしても警戒感は高まりつつあり、VIX指数も微妙に上昇傾向に。
週明け国内、金価格は0.42%の反発。9日、21日移動平均線にサポートされて方向性も上向きを維持、目標水準4,450円までの上値余地の可能性を維持。サポートライン4,180円。ドル円の一服感もあり週前半は小動きの可能性も。
プラチナはわずかに0.21%下げて3営業日続落。9日、21日移動平均線の水準でいったん下げ止まった状態。ここで反発できれば上昇基調を維持して上値目標4,850円を目指す展開へ。サポートされないようなら下方向の節目4,620円も意識される展開も。
※参考:金プラチナ国内価格12/16とチャート
- 2013年12月16日(月)時点の相場
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国内金 : 4,271 円 12/16(月) ▲18(0.42%) 国内プラチナ : 4,682 円 12/16(月) ▼10(0.21%) NY金 : 1,234.6 ドル 12/13(金) ▲9.7(0.79%) NYプラチナ : 1,362.9 ドル 12/13(金) ▼1.5(0.11%) ドル円 : 103.15 円 12/13(金) ▼0.22(0.21%)
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