金プラチナ短期相場観
年間28%下落した2013年の金相場が1日で3%以上も上昇した日
更新日:2013年12月30日(月)
2012年末の1,670ドル台から現在の1,210ドル台まで、年間では約28%の下落となった2013年の金相場。
コンスタントに下落基調が続いたなかで、日々の平均騰落率は、上昇日の0.92%に対して下落日は-0.99%とそのトレンドを象徴しています。
それでも今年、金相場の1日の騰落率が平均の3倍以上となる3%を超えた日が3回ありました。
1回めは7月22日の3.33%上昇。
5-6月のQE縮小への不透明感により急落し、年初来安値となった6月末と7月初旬の安値圏からの反発局面へと向かい始めた時期、7月17日のバーナンキ議会証言で量的緩和縮小は経済状況次第、引き締めは当分先、と明言したことで市場に落ち着きが見られ始めた頃でした。なお、この時の3%超の上昇は1年ぶりのこと。
2回めは9月19日の4.72%上昇。
9月のFOMCで予想されたテーパリング(QE縮小)開始が見送られた直後。今年最大の上昇率。
3回めは10月17日の3.17%上昇。
米暫定予算と債務上限引き上げが合意に至り、10月1日から続いていた米政府機関の一部閉鎖(シャットダウン)状態が終了した時。
危機状態からの回復となったものの、半月間の政府閉鎖の影響により、QE継続見込みが台頭したことで金相場は大きく上昇しました。
なお、2%超の上昇となった日は全11回。
逆に、3%超の下落となった日は合計7回。2%超は14回。
4月暴落時の4%台、9%台の他、6月20日の6%台はバーナンキ議長の年内QE開始見通し発言、12月QE縮小開始決定を受けての3.35%下落など。
良くも悪くも、今年の金相場はテーパリング(QE縮小)開始に向けて振り回された1年となりました。
週明け、年末の国内金価格は0.71%上昇し5日続伸。NY市場の下げ渋りと円安傾向が続き、流れは好転。乱高下した12月の安値4,170円から高値4,340円までの間で揉み合い形成後、年明け以降の新たな展開模索へ。
12月の月間騰落状況は+20円(+0.47%)と小幅反発。2013年の年間ベースでは-529円(-11.0%)。
プラチナは1.58%の大幅上昇で5日続伸。1ヶ月半ぶりに90日移動平均線を上抜けたことで節目の4,750円も突破。年末2日間で137円の上昇(+2.93%)はやや急上昇過ぎも上値余地は4,850円程度まで拡大。
12月は+169円(+3.64%)の大幅反発。年間ベースでは+374円(+8.43%)。
※参考:金プラチナ国内価格12/30とチャート
- 2013年12月30日(月)時点の相場
-
国内金 : 4,277 円 12/30(月) ▲30(0.71%) 国内プラチナ : 4,809 円 12/30(月) ▲75(1.58%) NY金 : 1,214.0 ドル 12/27(金) ▲1.7(0.14%) NYプラチナ : 1,376.0 ドル 12/27(金) ▲13.3(0.98%) ドル円 : 105.16 円 12/27(金) ▲0.37(0.35%)
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