金プラチナ短期相場観
「午尻下がり」スタートの東京市場、2014年は波乱の幕開け
更新日:2014年1月6日(月)
大発会の日の東京市場、午前中は日経平均が400円近くの下落で16,000円台を大きく割り込み、年末まで続いていた連騰記録は9連騰でストップとなる公算大の状況。新株価指数「JPX日経400」の記念すべき初日も下落スタートとなりそうです。
先行して年明けを迎えた欧米株が2日の日に大きく下落し、リスクオフ傾向が強まったものの、翌3日には持ち直しの動きとなり、年末までの上昇相場の巻き戻しも一服か、とも見られていただけに今朝の日本株の大幅下落スタートはやや予想外の流れに。
同じようにドル円相場も円高一服からの急反落で再び104円台前半まで円高が進行中。とりわけユーロが弱く、年初から対ドル対円でも下落が続きます。
そんなリスク回避傾向の流れのなか、金相場の反発傾向も継続中。こちらも売られ過ぎからの買戻しと見られたものの、株安・円高・ドル高のリスク回避の流れがとまらないこともあり、今朝には1,240ドル台へと上値を伸ばしています。
年末年始の経済指標では、中国の製造業PMIに若干の減速感が見られた程度で、それほど悪い材料もなかったものの、今朝発表された中国の非製造業PMIもやや低調となり、ムーディーズが「中国の地方政府の債務が中央政府へのリスクとなる」との声明を発表したことなどは、やや懸念材料となる可能性はありそうです。
「辰巳天井、午尻下がり」を予感させるような動きとなっている年初の金融市場、今週末の米雇用統計に向けていったんは落ち着くことでしょう。その後再び波乱となる可能性もありますが。
2014年初日の国内金価格は0.84%上昇し、年末から6日続伸。年明けのドル円相場の調整を差し引いてもNY市場の大幅反発によって押し上げられ、12月上旬の水準に戻してのスタート。大きく見ると4,200円から4,300円近辺が過去2年間のサポート水準、足元では4,170円から4,340円のレンジを形成中。長期サポート水準を上抜け、直近の上値抵抗線付近まで上昇してきたことで、反落し易い水準。節目突破なら4,400円辺りまでの上値余地拡大の可能性も。
プラチナも年をまたいで6日続伸となる0.98%の上昇。年末30日に設定した上値目標水準4,850円程度にいきなり到達。年始のNYプラチナも大幅上昇していたことで目標水準のオーバーランも予想されたものの、今朝には減速感も見られ、ドル円の調整も進んでいることにより、ちょうど目標水準に収まった形。9月上旬以来4ヶ月ぶりの水準まで急上昇してきたことで、若干の調整も予想されるところだが。
※参考:金プラチナ国内価格1/6とチャート
- 2014年1月6日(月)時点の相場
-
国内金 : 4,313 円 1/6(月) ▲36(0.84%) 国内プラチナ : 4,856 円 1/6(月) ▲47(0.98%) NY金 : 1,238.6 ドル 1/3(金) ▲13.4(1.09%) NYプラチナ : 1,411.5 ドル 1/3(金) ▲9.6(0.68%) ドル円 : 104.82 円 1/3(金) ▲0.03(0.03%)
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