金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

良ければサプライズ、悪くても寒波の影響。

更新日:2014年3月7日(金)

静かに「3月は去る」と予想するやいなや、市場は大きく動き出しの気配を見せ始めました。
ユーロが大きく買われ、ドル円も上昇、弱さが目立った豪ドルも買われ、株価と同様に為替もユーロやポンドの欧州勢が牽引する構図で米ドルも連れ高の様相でリスクオンの流れに。金やプラチナも反落どころか堅調を維持して国内外ともに年初来高値を更新。米国の景気回復への懸念は残るものの、当面のゼロ金利は約束され、ECBでも低金利の長期継続が確認できたことも金が売り転換しない要因のひとつに。

大きく出遅れていた日経平均も流れが変わった可能性がありそうです。
4日続伸を目指す日経平均、昨日までの3日続伸は意外にも今年2回め。1回めは2月7日から翌週の12日までの3営業日連続。2営業日続伸もわずか2回しかありませんでした。いかに今年の日経平均がここまで低調だったかがわかります。しかし、ここにきて今年の木曜日全敗記録を8でストップし、15,000円の大台乗せ、しかも2月高値超えとなったことで節目を超えた感も。一時は前日比300円高と薄商いのなかでの急伸の材料には乏しく、短期筋による仕掛け買いでは?との見方もありましたが、仕掛けであろうとなんであろうと節目超えの効果は絶大です。

同じように節目を超えた可能性が高いドル円は、2日続伸が今年7回ありましたが、3日連続は昨日が初。
相関性が非常に高かった日経平均とドル円は、どちらも低調という意味では同じですが、ボラティリティの高い日経平均と動意が著しく低下していたドル円との相関係数はここ最近、低下傾向にありました。

2月分の米雇用統計では、やはりそれほどの好結果は望めないものの、万が一予想を大きく上振れるようならポジティブ・サプライズ、予想を下回っても寒波の影響。どちらに転んでもネガティブな流れとなる可能性は低そうです。
フライングスタートした可能性もあるドル高円安の流れと日経平均上昇の流れも継続し、両者の相関関係が再び強まる可能性も?

NY金・日足チャート 2014/2/6 - 3/6NY市場、金相場は0.86%の続伸。緩和見送り決定後のドラギECB総裁会見で、ユーロ圏の低金利長期化と明るめの見通しが示されるとユーロが対ドル対円で急騰、ドル円も上昇しリスクオンの流れ。リスク資産としての一面を見せるように金もこの流れに乗ると1,330ドル台から50ドル台へと水準を切り上げ。1,360ドル近辺の目標水準への再トライの動きとなり、第2目標水準1,400ドル手前辺りも意識される展開へ。下方向には1,330-1,320ドル台がサポートライン。

NYプラチナ・日足チャート 2014/2/6 - 3/6プラチナ相場は0.69%上昇し4日続伸。9月6日以来半年ぶりの高値水準となり、一時1,488.5ドルまで上値を伸ばし1,490ドルの第2目標近辺での推移。またしても一方的な流れに入りつつある状況ながらも一服感も出やすい状況。サポートラインは1,420ドル台。

ドル円・日足チャート 2014/2/7 - 3/6ドル円は0.75%上昇の3日続伸でレンジブレイク。新規失業保険申請件数の好結果をきっかけにドル買い進行、1月23日以来の103円台を回復。1ヶ月余りのレンジ状態を脱したことで上昇基調が加速する可能性大。当面の上値目標水準は104円30銭近辺。下方向の節目は101円40銭台。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/6終値とチャート

国内金価格は1.44%の大幅続伸。久々のドル円急上昇に押し上げられて4,620円近辺の上値目標をクリア。ドル高円安が進行すると第2目標4,750円近辺が意識される展開へ。サポートラインは4,530円。
週間ベースでは+114円(+2.51%)となり5週続伸。

プラチナも1.05%の上昇で3日続伸。5,000円の目標水準到達後も勢いが衰えずオーバーラン。行き過ぎが続く場合、目先のメドは5,110円辺り。
週間では+161円(+3.27%)の大幅上昇で4週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格3/7とチャート

2014年3月7日(金)時点の相場
国内金4,648 円 3/7(金) ▲66(1.44%)
国内プラチナ5,087 円 3/7(金) ▲53(1.05%)
NY金1,351.8 ドル 3/6(木) ▲11.5(0.86%)
NYプラチナ1,486.8 ドル 3/6(木) ▲10.2(0.69%)
ドル円103.06 円 3/6(木) ▲0.77(0.75%)

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