金プラチナ短期相場観
株高の流れ継続で日経平均も3週続伸、そろそろ反落警戒水準に
更新日:2014年6月9日(月)
堅調推移が続く欧米株に追随するように、日経平均も15,000円台を維持し、日本株もいよいよ本格的に株高の流れ再開か、と騒がれ始めているようです。
今年ここまでの主要指標の年初来騰落率を比較すると、
NYダウ:+2.1%、ドイツDAX:+4.55%、英FTSE:+1.62%、日経平均:-7.45%。
ドル円:-2.61%、ユーロドル:-0.83%、
NY金:+4.18%、プラチナ:+5.97%、
米10年債利回り:-13.95%、日10年債利回り:-18.37%。
株高・債券高(低金利)の状態でドル円は未だマイナス圏、金とプラチナはプラス圏を維持。日経平均はまだ大きくマイナス圏ですが、今年安値をつけた4月14日時点での年初来騰落率の-14.62%からは大きく持ち直し、今年の下落幅の半値戻しの状態。なお、この時は欧米株もマイナス2%台に低迷し、金は+10%超となっていました。
この2ヶ月間で、株価が大きく上昇し、金は下落、債券はやや買われ(利回りやや低下)、ドル円は小幅上昇。
週間ベースでの株価は、NYダウが5月19日の週から3週続伸で史上最高値を更新し、大台の17,000ドルも目前。NASDAQも4週続伸、DAXは4月末から6週続伸で過去最高値を更新し、瞬間的には大台の10,000超え。日経平均の3週続伸は今年最長となり、昨年12月末までの4週続伸以来のこと。
日米欧の主要株は、それぞれ大台や高値、節目にほぼ到達し、買われ過ぎ状態となってきています。日経平均のRSIは既に90台となり、反落必至の状況に。今朝も小幅上昇してはいますが、徐々に上値も重くなる状態。
日米欧の10年債利回りも下落一服の兆しを見せ始めており、そろそろ株価も反落警戒水準に達してきているようです。
株高・金安の流れもいったん巻き戻しとなる可能性も高まります。
なお、今年ここまでの国内金価格の年初来騰落率は+3.51%。プラチナは+5.91%となっています。
週明けの国内金価格はわずかに1円の上昇で5営業日続伸。下落圧力が後退する流れが続くもののまだ短期的なトレンドは下方向、下値メドとなる4,350円付近までの下押しリスクも残る状況。ECBの緩和策は株価には好感された様子も金市場には限定的、ドル円も102円台後半での上値の重さが払拭し切れない状況でやや方向感喪失気味に。
プラチナは0.77%上昇し3営業日続伸。5月末までサポート水準となっていた5,090円台に到達も今度はいったん抵抗線となる可能性も。ここを上抜けると5,150円程度まで反発余地が拡大する可能性が高まり、短期トレンドも転換へ。9-21日移動平均線と交錯する形になっており、この近辺での揉み合い継続の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格6/9とチャート
- 2014年6月9日(月)時点の相場
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国内金 : 4,427 円 6/9(月) ▲1(0.02%) 国内プラチナ : 5,093 円 6/9(月) ▲39(0.77%) NY金 : 1,252.5 ドル 6/6(金) ▼0.8(0.06%) NYプラチナ : 1,453.0 ドル 6/6(金) ▲7.9(0.55%) ドル円 : 102.54 円 6/6(金) ▲0.13(0.12%)
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