金プラチナ短期相場観
2014年、年間騰落率-1.51%となった金相場は2年連続の下落
更新日:2015年1月1日(木)
トレンドを示す12月の騰落率では、かろうじてプラスに転じ、4年連続の下落を回避したNY金相場。長期下落トレンド脱出への可能性を残した形で2014年を終了しました。その2014年、年間騰落率では-1.51%の小幅下落。2013年の-28.26%に続き、2年連続の下落に。
プラチナは-11.83%で2年連続の10%超の下落。ドル円は+13.72%となり、2012年の+12.69%、2013年の+21.38%に続き連続の大幅上昇。
その他主要指標の年間騰落率では、年末に失速した日米株価はNYダウ、日経平均ともに+7%台の上昇。年末に最安値を更新したユーロドルが-12.06%。対円でも対ユーロでもドルの大幅高が進行中。
2014年終盤にマーケットの主役となった原油も年末に最安値を更新、NY原油相場は-45.87%の大幅下落。日銀による大量購入が続く日本10年債利回りは-55.24%の大幅下落で2015年には0.3%の大台割れも意識されそうです。
31日のNY金相場は1.36%の大幅反落。NY時間、米住宅指標の上昇をきっかけにドル買いの流れが進むと同時に金の売り傾向も加速。1%超の上昇と下落が交互に続いた年末4日間の乱高下で上向きかけた流れは急速に巻き戻し。1,230ドル程度までの反発の可能性を残しながらもサポートライン1,180ドルも目前、下抜けると1,140ドル近辺を目指す流れが加速する可能性。
月間ベースでは+8.9ドル(+0.76%)の小幅続伸。
プラチナ相場も0.76%の反落。金に連れ安でまたも1,220ドルの抵抗線を超えらず。流れは上方向、1,220ドルの節目を超えると1,250ドル近辺まで上値余地拡大の可能性。1,200ドルのサポートライン割れなら反発の流れ腰折れで1,170ドルまでの下値余地。
月間ベースでは-2.4ドル(-0.2%)の小幅安で6カ月続落。
ドル円は0.22%の反発。119円割れの目標水準到達からの反発傾向に。短期的な流れはやや円高方向、119円40銭から120円70銭までのレンジを形成しつつあり、119円40銭を割れると118円50銭台までの下値余地。120円70銭を超えるようならドル高円安の流れ再開で122円超えが目標水準となる可能性。
月間ベースでは+1.05円(+0.88%)で6カ月続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/31終値とチャート
- 2015年1月1日(木)時点の相場
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国内金 : 4,908 円 12/30(火) ▼36(0.73%) 国内プラチナ : 4,978 円 12/30(火) ▼32(0.64%) NY金 : 1,184.1 ドル 12/31(水) ▼16.3(1.36%) NYプラチナ : 1,208.9 ドル 12/31(水) ▼9.2(0.76%) ドル円 : 119.73 円 12/31(水) ▲0.26(0.22%)
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