金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ドル円と金、ヘッドアンドショルダーとダブルボトムの攻防へ

更新日:2016年4月13日(水)

ドル円・月足チャート 2014/9 - 2016/4ドル円相場は、長めのレンジで見ると昨年6月高値125円80銭台をピークとしたヘッドアンドショルダーを形成し、そのネックライン116円を下抜けたことにより、この値幅9円80銭程度の下落が見込まれ、106円40銭辺りが円高方向へのターゲットとして意識される展開となっています。

ドル円・日足チャート 2016/3/14 - 4/12短期的には、4月7日と11日安値107円60銭台でダブルボトムを形成し、このネックラインとなる8日高値109円10銭を目指す流れとなってきました。この水準を突破した場合には、この値幅1円50銭の上昇が見込まれ、110円60銭が短期的なターゲットとなる可能性が生じます。しかし、戻り売りに押されて反落となった場合、再度107円60銭台の安値が意識され、ここも下抜けるとヘッドアンドショルダーからのターゲット106円40銭辺りを目指す流れが再加速する可能性が高まります。

NY金・日足チャート 2016/3/11 - 4/12NY金相場は、短期的には3月28日安値1206ドルと、4月1日安値1209.2ドルとでダブルボトムを形成し、このネックラインとなる3月30日高値1245ドルを上抜けたことにより、この値幅36ドルほどの上昇が見込まれ、1281ドル辺りがターゲットとして意識される状況。現状では、12日高値で1264ドル台まで上昇し、もう一歩、という状態です。

NY金・週足チャート 2015/11/16 - 4/15もし、現状付近で反落し、ダブルボトムからの反発ターゲットに届かなかった場合、少し長めのレンジで見ると、3月11日高値1287.8ドルをピークとしたヘッドアンドショルダーを形成してしまう可能性が高まります。この場合のネックラインは1200ドル付近、ここが重要なサポートラインとなります。
もしも、この重要水準1200ドルを割り込むような展開となった場合には、87ドルほどの下落も見込まれ、下方向へのターゲットは1113ドル。

短期的にはダブルボトムからの反発でもう少しの上昇も見込まれるドル円とNY金。しかし、いずれも反落した場合には、ヘッドアンドショルダーからの下落リスクによって、それなりの下落幅も想定される展開へと向かう可能性も。ドル円もNY金も、重要な攻防局面を迎えています。

12日のNY金相場は0.23%の小幅高となり4日続伸。欧州時間にかけては買い優勢、英国の3月消費者物価指数上振れが発表された直後に1264.7ドルの高値。NY市場では原油相場の年初来高値更新への流れが牽引するリスクオンの展開、株高ドル高基調にやや上値を押さえられた形。それでも1250ドル台を維持する底堅さも見られる状況。この日発表されたIMFの経済見通しでは世界経済の成長率が4回連続引き下げられ、前回1月の3.4%から3.2%となったことなども材料視された可能性。1220ドルから1260ドルまでのレンジ内で一服感も。

NYプラチナ・日足チャート 2016/3/11 - 4/12NYプラチナ相場も0.9%上昇し、4日続伸。NY市場終盤から引け後にかけて想定外の急騰で1000ドルの大台へ。意外に早い大台トライとなって3月7日の1002ドル以来、1カ月と1週間ぶりの高値圏。これで3月23日の高値1002ドルと合わせ、3度めの大台トライ。しかし、終値で大台を維持したのは3月7日の1度だけ。このまま反落の流れが続き、トリプルトップ形成へと向かうのか、早々の大台再トライで高値更新なるか、今後の展開を左右しそうな重要局面に。

ドル円は0.55%のドル高円安となって8日ぶりの反発、4月に入って初の上昇。東京市場朝の107円台後半からの反発基調が継続、日本株の反発に欧米株高にもサポートされるようにコンスタントなドル買い円売りの展開で一時108円70銭台まで上昇。ロシアとサウジの増産凍結報道を受け、11月末以来4カ月半ぶりの高値水準となる42ドル台まで水準を切り上げた原油相場の堅調推移が大きく影響した模様。戻り売りを警戒しながら、109円10銭の重要水準トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/12終値とチャート

13日の国内金価格は0.21%の小幅続伸。1カ月続いた下落トレンドの上値抵抗線となってきた9日移動平均線を上抜け、4690円の抵抗水準もわずかに突破したことにより、短期下落トレンド終了をかけた反発トライへ。やや勢いには欠ける状況ながら、当面の上値目標として4750円付近を目指す展開へ。

国内プラチナ価格は1.35%の大幅高で3日続伸。3日間合計で158円、4.4%の急騰はやや行き過ぎ感も強く、戻り売り警戒水準にあるドル円と大台タッチ後の反落警戒水準にあるNYプラチナ、同時反落もあり得る状況にも警戒。流れとしては上向きつつあり、ある程度の調整をはさんでの上昇トレンド転換への可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格4/13とチャート

2016年4月13日(水)時点の相場
国内金4,692 円 4/13(水) ▲10(0.21%)
国内プラチナ3,743 円 4/13(水) ▲50(1.35%)
NY金1,260.9 ドル 4/12(火) ▲2.9(0.23%)
NYプラチナ999.7 ドル 4/12(火) ▲8.9(0.90%)
ドル円108.54 円 4/12(火) ▲0.60(0.55%)

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