金プラチナ短期相場観

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中国の6月貿易黒字は今年最大、輸入は2カ月連続の前年割れ

更新日:2019年7月13日(土)

中国・貿易統計 2019年6月中国税関総署が発表した貿易統計によれば、6月の輸出総額は1兆4535.2億人民元、輸入は1兆1083.3億元。貿易収支は3451.9億元の黒字。
貿易黒字幅は2カ月連続拡大し、今年最大。昨年12月以来、半年ぶりの高水準。輸出額も2カ月連続の増加で1月以来、5カ月ぶりの高水準。
しかし、輸入額は2カ月連続で減少し、2月以来4カ月ぶりの低水準。
前年同月比で見ると、輸出は春節の時期を除いて前年比プラス圏での推移が続いているのに対し、輸入は2カ月連続の前年割れ。昨年12月以降の7カ月のうちでは4カ月が前年割れ。

米中貿易摩擦の影響とともに、中国の国内需要の弱さが懸念される状況となってきています。
トランプ米大統領は先日、習近平国家主席と約束したはずの米農産品の購入拡大を中国は実行していないと不満を表明していましたが、7月以降に履行され、中国の輸入額が前年比プラス圏を回復していくのかどうかが注目されます。

中国・自動車販売台数 2019年6月中国で前年割れとなっているのは、輸入だけではありません。
中国での自動車販売台数は、6月まで12カ月連続で前年割れとなっています。
6月の販売台数は205.6万台となり、前年同月比-9.6%と3月(前年比-5.1%)に続いて1桁台の減少にとどまりましたが、それ以外は昨年9月以降の10カ月のうち、8カ月で10%超の前年割れとなっています。

なお、月間販売台数では米国も6カ月連続で前年割れとなっており、ドイツでは昨年9月以降の10カ月のうち7カ月が前年割れとなっています。

中国では、2018年の自動車販売台数が約20年ぶりに前年割れとなりましたが、今年後半も現状ペースで推移した場合、通年では2年連続の前年割れとなり、2015年以来4年ぶり低水準となることも予想されます。

中国政府の新たな排ガス規制による影響も大きいようですが、世界最大の自動車市場となっている中国での自動車販売台数のプラス圏回復が、輸入額のプラス圏回復とともに世界景気減速懸念払拭への鍵を握ることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2019/6/7 - 7/1212日のNY金相場は+5.5ドル、0.39%の反発。米6月コアCPIの上昇などもあり、1430ドル付近から30ドル弱もの大幅反落となった前日の流れは高値保ち合い下限、1400ドルの大台ラインでしっかりサポートされた格好。この日は米6月PPIも予想を上回る好結果となったものの、前日までの2日間で議会証言を終えたパウエルFRB議長のハト派傾斜を覆すほどのことでもなく、前日安値を下回ることなく1410ドルをはさんでの保ち合い推移の展開に。NY午後には1カ月ぶり高水準となる2.14%付近まで上昇していた米10年債利回りが反落し、ドル安の流れにもサポートされて反発基調となり、NY引け後には1410ドル台後半へ。
高値保ち合いの上値を切り下げ、下値も切り上げて三角保ち合い状態となりつつあり、月末のFOMC前にも再び大きく動き出す可能性を示唆するようにも。1420ドルを上抜けると高値更新で1450ドル台が次の上値目標に。逆に1400ドルの大台ラインを下抜けた場合には6月の急騰前、上旬の高値圏1350ドル台までが下値目安に。
週間ベースでは+12.1ドル、0.86%の反発。

NYプラチナ・日足チャート 2019/6/7 - 7/12NYプラチナは+3.7ドル、0.45%高で3日続伸。7月高値850ドル再トライに向けた流れがゆっくりと進行中。830ドル付近での揉み合いからNY朝には一時820ドル付近まで下押しも、右肩上がりの20日移動平均線(818.3)にもしっかりサポートされて反発すると830ドル台前半へと上昇。1週間ぶりに200日移動平均線(832.8)も上抜け、やや抵抗感も残る90日移動平均線(843.6)も超えることができれば目標水準へ。
週間ベースでは+23.2ドル、2.86%の反発。

ドル円・日足チャート 2019/6/10 - 7/12ドル円は50銭超のドル安円高となって反落、1週間ぶりの108円割れ。3連休前の東京市場朝につけた高値108円60銭台から戻り売り再燃。パウエルFRB議長の2日間に渡る議会証言で7月利下げを織り込み、その後の追加利下げへの織り込み進行とともにドル安の流れに。米6月PPIの上振れにも一時的な小反発にとどまると、逆に戻り売り圧力が強まる形となってNY時間には108円割れ。ただし、下方向への節目水準108円80銭台では前日に続いて下げ渋り。東京市場が休場となる週明け月曜日には中国の経済指標が多数発表され、結果次第では売り圧力が強まって下値を試す展開にも。107円80銭台のサポートを割れると6月安値更新へと向かう可能性も高まり、6月安値から7月高値までの1.618倍返しとなる105円台半ば辺りまでが当面の下値目安にも。
週間ベースでは-0.56円、0.52%安で3週ぶりの反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/12終値とチャート

2019年7月13日(土)時点の相場
国内金5,250 円 7/12(金) ▼50(0.94%)
国内プラチナ3,080 円 7/12(金) ▼5(0.16%)
NY金1,412.2 ドル 7/12(金) ▲5.5(0.39%)
NYプラチナ834.6 ドル 7/12(金) ▲3.7(0.45%)
ドル円107.91 円 7/12(金) ▼0.55(0.51%)

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