金プラチナ短期相場観
4週間で今年安値と高値を更新、NY金の上げ幅は300ドル超
更新日:2020年4月11日(土)
NY金は3月16日安値で1450.9ドル、今年安値を更新して底打ち反発、3週間後の4月9日高値では1754.5ドル。今年高値を更新して7年半ぶり高値。上昇幅は303.6ドル。4月前半時点で過去3年の年間変動値幅を上回り、2016年(316.5)以来、4年ぶりの大幅変動。
10日のNY市場はグッドフライデーのため休場。NY金相場は9日NY引け後、1740ドル付近で越週。週間では+107.1ドル、6.51%の大幅反発。上昇率では過去10年で4番目の大幅高。最大は2週前、3月23日からの週の+169.5ドル、11.42%。中期トレンドを示す52週移動平均線は上昇軌道で1481.1ドル。3週前までの急落局面でこのラインにサポートされて急反発、中期上昇トレンド軌道に回帰した状態。
NYプラチナ相場は週末時点で750ドル付近。週間では+30.5ドル、4.25%の反発。過去10年での週間上昇率最大は3月23日からの週で+119.1ドル、19.13%。下落率最大も3月9日からの週で-152.5ドル、17.01%。下落率2-3位も3月と2月。52週移動平均線はゆるやかな上昇軌道から下落軌道に転換、880.7ドルで推移。2月末にこのラインを下抜け、足掛け3週に渡る攻防の末、暴落。その後の急反発も、52週移動平均乖離率は-15%。750ドル付近での攻防が長期化しつつあり、過去の推移からは戻り売り再開も警戒される状況。
ドル円は小幅に続落も108円40銭台でほぼ横ばい推移。水平状態の200日移動平均線(108.33)にサポートされた状態。週間でもわずかにドル高円安で小幅続伸。週間変動値幅は1.17円となり、今年5番目の小動き。今年の平均値幅2.70円の半分以下。ゆるやかに下落する52週移動平均線は108.56円。2週に渡る攻防で上抜けに失敗した状態。このラインとの攻防の行方が次週以降のトレンドを左右することにも。
- 2020年4月11日(土)時点の相場
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国内金 : 6,361 円 4/10(金) ▲98(1.56%) 国内プラチナ : 2,813 円 4/10(金) ▲2(0.07%) NY金 : 1,752.8 ドル 4/9(木) ▲68.5(4.07%) NYプラチナ : 748.6 ドル 4/9(木) ▲15.0(2.04%) ドル円 : 108.44 円 4/10(金) ▼0.05(0.05%)
国内プラチナ価格2008年大底と2020年大底(の可能性) 4/13(月)
4週間で今年安値と高値を更新、NY金の上げ幅は300ドル超 4/11(土)
失業保険継続受給者数も3月末時点で過去最大、700万人超 4/10(金)
1年以内の失業を警戒する人の割合は3月に過去最大 4/8(水)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン