金プラチナ短期相場観

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NY金1800ドル維持で国内金価格も高止まり

更新日:2020年7月13日(月)

国内金価格・日足チャート 2020年7月13日NY金が1800ドルの大台を維持したまま下げ渋る状態にあることから、最高値更新が続いた国内金価格の調整も限定的にとどまっています。
2019年6月から続く中期上昇トレンドは1年を超え、価格水準は当時の4800円から今や6800円。1年余りで2000円上昇した国内金価格の推移を日足・ボリンジャーバンドで見ると、短期上昇局面がピークアウトした後の調整局面では、しばしば20日移動平均線を割り込み、-1シグマラインでサポートされて反発、高値再更新へ、という展開が繰り返されてきました。
短期的にはいったんピークアウトした可能性が高まる現状、20日移動平均+1シグマ(6752)をわずかに上回っています。しかしこのラインでサポートされる可能性は今年、極めて稀で、20日移動平均線(現在6651)、20日移動平均-1シグマライン(現在6550)付近まで調整が進む可能性のほうが高い、と言えます。
ただし、価格水準が横ばい傾向となり、20日移動平均-1シグマラインが上昇してくるのを待つ、というケースもあります。

週明け時間外のNY金は1802ドルから1806ドルまでわずかに上昇し、1800ドル台前半での小康状態。金曜午後にわずかに1800ドルを割り込んだ後は大台を維持して高止まりの様相にも。NYプラチナも843ドルから848ドルまで小幅に上昇後、840ドル台半ばで落ち着いた状態。先週木曜の急落後は840ドルで下値を支えられる状態が継続。為替は1ドル106円80銭台から株高に連れて90銭台へと小幅上昇後に80銭台へと反落、先週末水準106円90銭をはさんでの小幅保ち合いでスタート。

13日の国内金価格は-44円、0.65%安で続落。下げ渋った金曜から週をまたいでようやく調整進行、という状態も依然として下げ幅は控えめ。控えめに見た調整目安、6月安値6473円から最高値6803円までの23.6%戻し(6724)にも全く届かず。6月末から7月第2週にかけて合計8回、過去最高値を更新して6800ドル台まで水準を切り上げたことでサイクル的には上値トライを終えて調整局面に向けた流れにも。ちなみに合計8回のうちの初回、6月24日の価格は6615円。やや一方的に買われ過ぎてきた流れがある程度巻き戻されるのは必然の流れで押し目買いポイント形成にも。38.2%戻し(6676)程度までが調整目安にもなり、6660円近辺がサポート水準に。

国内プラチナ価格・日足チャート 2020年7月13日下落基調が続く90日移動平均線を上抜けた国内プラチナ価格は、少しづつ地合好転へと向かい始め、先週には上値トライへの流れがスタートしたかにも見えましたが、急反落。コロナショックで急落した値幅の半値戻し(3151)をはさんでの攻防は続き、ボリンジャーバンドの値幅縮小傾向も続きます。あらためてボラティリティ再拡大を待つ状態にもなってきました。

13日のプラチナ価格は-14円、0.45%の続落。右肩上がりの9日移動平均線(3113)をわずかに下回り、下値を切り上げつつあった流れにも黄色信号。上値トライへの流れはほぼ終息に向かい、新たに下値トライへの流れへと短期トレンド逆転への警戒感も。下げ止まりつつある21日移動平均線(3081)が目先のサポート候補。ここで下げ止まらず、3070円の節目も割り込んでしまうと形成逆転、下値トライ再開へ。3月安値から5月高値(3227)までの38.2%戻し(2919)から5月前半までの保ち合い高値(2923)近辺、2920円台辺りまでが下値目安に。逆に切り返して3180円台を超えるようなら、上値トライ再開で5月高値(3227)更新トライへも。
※参考:金プラチナ国内価格7/13とチャート

2020年7月13日(月)時点の相場
国内金6,756 円 7/13(月) ▼44(0.65%)
国内プラチナ3,108 円 7/13(月) ▼14(0.45%)
NY金1,801.9 ドル 7/10(金) ▼1.9(0.11%)
NYプラチナ845.9 ドル 7/10(金) ▼1.0(0.12%)
ドル円106.93 円 7/10(金) ▼0.26(0.24%)

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