金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

感染拡大、米中対立、ドル安、金価格高騰も止まらず

更新日:2020年7月27日(月)

国内金価格・月足チャート 2020年7月27日ちょうど6週間前、国内金価格は6532円。NY金が1730ドル台、為替が1ドル=107円台前半で推移していた頃、過去の推移から見て想定可能と予想した国内金価格の長期上値目標6954円を、大きく突き抜けてきました。

新型コロナ感染確認者数は世界全体で当時の累計800万人から今や1600万人超へと倍増し、うち米国の感染者数は200万人から400万人超へと倍増。国内の新規感染者数も1日当たり50人程度まで減少していた当時から、900人超へと急増。米中対立は領事館閉鎖合戦へとエスカレートし、米国の景気回復鈍化懸念もジワジワと高まるに連れて金価格も高騰。

国内金価格の長期上値目標もわずか1ヵ月余りで軌道修正を余儀なくされました。
2008年安値2279円から2015年1月高値5298円までの上昇値幅=3019円、
2018年8月安値4458円を起点とし、3019円上昇した場合の価格=7477円。

NY金価格が2000ドルを超えるようなら、国内金価格の新たな長期上値目標7477円も現実味を帯びることにも。

4連休明け、27日の国内金価格は+229円、3.31%高となって4営業日続伸。3日連続、7月は7度めの過去最高値更新。連休明けの大幅変動リスクは上方向に跳ね上がる形となって現実化。上げ幅としてはコロナショックの時の急反発局面となった3月25日(+264円、4.33%)以来4ヵ月ぶりで今年3番めの急騰。連休中に1900ドルの大台トライへと急騰していたNY金は週明け時間外に一段高となって1910ドル台、最高値更新も意識される水準での堅調推移スタート。連休中に107円を割り込んだ為替は週明けに106円割れへと円高進行中も、これをカバーして余りある金高騰状態。想定可能なパターンの一つとしては、NY金がこのまま買われ過ぎて欧州時間以降に一段高となって過去最高値更新、NY午後には利益確定売りによる急反落となって1900ドル割れも。その場合に想定される国内金価格の調整目安としては7000円前後。

国内プラチナ価格・月足チャート 2020年7月27日国内プラチナ価格は、コロナショックでの急落前の水準にようやく到達しようとかという状態に。と同時に2015年以降の長期下降チャネル上限付近にもようやく到達。プラチナ価格にとっては長期トレンドを見る上で重要な攻防ラインに。

27日のプラチナ価格は+106円、3.2%高で5日続伸。5日続伸以上は5月以来、2ヵ月ぶりで今年2度め。水準としては2月28日(3478)以来、5ヵ月ぶりの高値。連休中に金に追随する形で950ドル台まで急騰したNYプラチナは先週半ば以降、960ドルをはさんでの保ち合い推移の展開。今朝の時間外でも970ドルまで上昇後に960ドル付近まで反落。金価格が急騰一服となって調整へ、となれば連れ安の展開で3300円前後までの調整も。
※参考:金プラチナ国内価格7/27とチャート

2020年7月27日(月)時点の相場
国内金7,137 円 7/27(月) ▲229(3.31%)
国内プラチナ3,415 円 7/27(月) ▲106(3.20%)
NY金1,897.5 ドル 7/24(金) ▲7.5(0.40%)
NYプラチナ956.0 ドル 7/24(金) ▼7.8(0.81%)
ドル円106.14 円 7/24(金) ▼0.72(0.67%)

7/24(金)のその他主要マーケット指標

1400ドル到達から最高値更新までの金価格推移:2011年×2020年 7/28(火)

感染拡大、米中対立、ドル安、金価格高騰も止まらず 7/27(月)

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新規失業保険申請件数4ヵ月ぶりの増加で金価格は最高値トライ 7/24(金)

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