金プラチナ短期相場観

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米新規失業保険申請件数はコロナ後初の100万件割れも

更新日:2020年8月14日(金)

米・新規失業保険申請件数と継続受給者数 2020年8月8日までの週米労働省が発表した8月8日までの週の新規失業保険申請件数は96.3万件。前週の119.1万件からは22.8万件減少し、2週連続で減少。3月21日までの週に急増したコロナ後の21週では最少となり、コロナ後初の100万件割れ。
継続受給者数も8月1日までの週には1548.6万人となり、4月4日までの週以来、17週ぶりの低水準。こちらも2週連続の減少となり、労働市場の回復基調再加速を意識させる結果となりました。

ただし、未だ新規申請件数はコロナ前の過去最大69.5万件の1.4倍、継続受給はコロナ前の過去最大663.5万人の2.3倍。
今後の回復基調を楽観視する向きは極めて限定的となったようです。
同時刻に発表された7月輸入物価指数は前年比-3.26%となって市場予想を下回り、前年割れは6カ月連続。インフレ指標としては前日までのPPI、CPIが7月に反発への可能性を示したのに対して、部分的には最上流階層とも言える輸入物価のデフレ継続もドルの重石となったようです。

なお、今回の失業保険申請件数の大幅減少には、週600ドルの失業給付増額措置が7月末で失効したことも影響しているかもしれません。
失業保険申請件数急増要因の一部には、この失業給付金も影響したとの見方については、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が今週、「給付金が職探しの抑止につながった証拠はほとんどない」と否定しています。むしろ、これが「消費刺激策として景気回復」に貢献するとの考え。

いずれにしても労働市場の回復にはまだまだ長い時間を要することが予想され、追加経済対策の動向次第では、8月以降の消費減速も警戒されそうです。

NY金・日足チャート 2020/7/10 - 8/1313日のNY金相場は+21.4ドル、1.1%の大幅続伸。時間外スタート直後の1923ドルが安値、2011年9月に記録したこれまでの最高値が安値となって堅調推移。時間外は1940ドル台を中心に揉み合い、NY市場では1960ドル台へと水準を切り上げて一時1970ドル台まで上昇。米失業保険申請件数の好結果にもドル高の反応などは一時的にとどまり、欧米株高の流れも一服となったこともあり、米10年債利回りが0.72%台と2ヵ月ぶり高水準へと上昇基調が続くなかでも買い戻し優勢の展開に。一方的に買われ過ぎた流れから急速に進行した調整局面は12日安値1874.2ドルでいったんは底打ちの様子。最高値からの調整幅は10.3%、終値ベースでは5.9%の調整。7月後半以降の急騰局面の半値戻し(1940.2)から20日移動平均線(1948.3)までが目先の下値サポートとなり、これを割り込んだ場合にはこの日の安値1920ドル近辺までが短期下値目安に。戻り基調継続の場合には38.2%戻し(1975.3)が抵抗水準、その上には2000ドルの大台がハードルとなる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2020/7/10 - 8/13NYプラチナは+23.8ドル、2.48%の大幅高で3日ぶりの反発。右肩上がりの20日移動平均線(951.1)にサポートされ、金の戻り基調に追随。NY朝までに960ドル台を回復するとNY午後には985ドルの高値、NY引け後にも970ドル台を維持。950ドル台が目先の下値サポートとなり、1000ドルの大台ラインを上限に保ち合いを形成。下方向へブレイクするようだと7月末水準910ドル近辺までが下値目安に、上方ブレイクとなれば1040ドル台の今年最高値トライへ。

ドル円・日足チャート 2020/7/10 - 8/13ドル円はわずかに6銭、0.3%のドル高円安となって小幅に5日続伸。5日続伸となるのは6月末以来、1ヵ月半ぶりで今年3度め。7月22日(107.19)以来、3週間ぶりの高値。米長期金利の上昇基調が続いたにも関わらずドル安優勢の展開となり、水準的には前日からほぼ横ばい推移。ただし東京時間の安値106円50銭台から徐々に下値を切り上げる形にはなり、NY午後には一時107円台へと上昇し、短期上値目標107円20銭近辺にも迫る展開。しかし、わずかに下落基調が続く90日移動平均線(107.13)にも届きそうで届かない状態が継続。今朝の東京時間も107円との攻防に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/13終値とチャート

14日の国内金価格は+107円、1.48%の大幅続伸。3月安値(5648)から最高値(7676)までの23.6%戻し(7197)となる節目付近、7207円が今回の短期調整局面の底値となる可能性。そして7200円台は中長期的に重要な節目水準となる可能性も。7月末保ち合い上限7270円が抵抗線となることもなく戻り基調が継続し、7月末から最高値までの61.8%戻し(7379)も意識される水準に。これも超えることになれば次の目安は50.0%戻し(7436)近辺。
週間ベースでは-317円、4.13%の大幅安で4週ぶりの反落。3月9日からの週(-406円、6.5%)以来、5ヵ月ぶり、過去5年間で2番めの急落。

プラチナ価格は+94円、2.69%の大幅高で4日ぶりの反発。中長期的に重要な節目3500円付近での反発に成功し、6月末以降サポートされ続けた右肩上がりの9日移動平均線(3529)のサポートも延長、短期強気トレンドも延長へ。直近高値3655円超えにも成功するようなら、3700円の大台が上値目標に。急反落で3490円台のサポートを割れるようなら6月25日から8月7日までの上昇幅の38.2%戻し(3412)辺りまでが下値目安に。
週間では-63円、1.72%安で7週ぶりの反落。
※参考:金プラチナ国内価格8/14とチャート

2020年8月14日(金)時点の相場
国内金7,359 円 8/14(金) ▲107(1.48%)
国内プラチナ3,592 円 8/14(金) ▲94(2.69%)
NY金1,970.4 ドル 8/13(木) ▲21.4(1.10%)
NYプラチナ983.0 ドル 8/13(木) ▲23.8(2.48%)
ドル円106.93 円 8/13(木) ▲0.06(0.06%)

8/13(木)のその他主要マーケット指標

米中対立、小売は米国、鉱工業生産は中国、回復基調は1勝1敗 8/15(土)

米新規失業保険申請件数はコロナ後初の100万件割れも 8/14(金)

コアPPIに続いてコアCPIも底入れ、コアPCEもインフレ上昇へ 8/13(木)

実質金利は下げ渋り、行き過ぎた金価格は大幅調整 8/12(水)

求人件数5年ぶり急増、求人不足はコロナ前の過去最大を下回る 8/11(火)


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