更新日：2021年4月12日(月)
松山英樹がマスターズ初制覇。手に汗握る終盤の攻防でも緊張感が途切れることなく、1打差で逃げ切ってアジア勢初優勝。メジャー大会制覇は日本人男子では初の快挙。ビッグニュースが飛び込んできた週明け、国内では医療従事者向けワクチン接種も十分に進まないなかで高齢者向け接種も見切り発車。ワクチン接種も遅々として進まない状況下で緊張感の格差も拡大。感染第4派の拡大基調も止まらず、まん延防止措置適用エリアも拡大へ。
日経平均の3万円再トライも意識される状況でスタートした東京市場朝、為替は先週の調整を週末に終えて反発した形を週明けも維持、1ドル＝109円70銭近辺での小動き。時間外のNY金は先週末の1740ドル台半ばから前半へとわずかに軟調推移。プラチナは1200ドルで下げ渋った状態を維持しながらも方向感模索の様相にも。
12日の国内金価格は-23円、0.34％の反落。2月半ばの戻り高値水準6750円近辺まで一段高の可能性もあった状態からの反落で上下動を繰り返す展開へと巻き戻し、昨年最高値（7676）から今年3月安値（6413）までの23.6％戻し（6711）を達成したところで一服。それでも横ばい推移となってきた90日移動平均線（6689）下抜けはギリギリ回避。直近安値を下回らず、ここから反発へと切り返すことになれば上下動を繰り返しながら上値も下値も切り上げる、緩やかな上昇基調を維持する流れへ。しかし、均衡状態にも入りつつある米長期金利と米ドルが上昇再開へと動けば下方圧力に。目先、90日線を割れて6680円割れへと向かえばゆるやかな短期上昇トレンド腰折れの兆しとなり、6620円近辺までが下値目安に。逆に6720円超へと高値更新なら、6800円の大台付近までを目標に一段高の展開にも。
一目均衡表では価格水準が転換線を大きく上回り、遅行線が相対する価格水準を大きく上回る状態を維持して二役好転を継続。雲との関係では上限ライン（6715）との攻防。雲の上限は先週末の6728円から低下して4月末までこの水準を維持。価格水準は先週末の6716円から雲の上限に押し下げられる格好に。雲の上限を上抜けて三役好転となれば、同時に複数の重要な節目を上抜ける形にもなり、視界良好となってもう一段上値を試しに行くような展開へとつながる可能性も。超えられないようなら、4月は雲の中での暗中模索状態にも。
プラチナ価格は-91円、1.95％の大幅安で3日続落。下げ幅としては今年の騰落値幅絶対値平均67円の1.4倍ほど、今年8番めの急落。4月1日（4579）以来の安値となり、4650円の節目割れに伴う下値目安4590円程度にしっかり到達。短期的には調整局面一服となりやすい状況ながら、失速感も強まって上昇トレンド継続に向けても黄色信号。21日移動平均線（4574）にサポートされるかどうかも目先のポイントに。
一目均衡表では先週末までの三役好転状態から、この日の急落で転換線（4602）を下抜け、三役好転崩れの状態に。それでも基準線（4519）や雲の上限（4410）などを大きく上回り、遅行線も相対する価格水準（4207）の遥か上方での推移、昨年11月来の上昇トレンドをギリギリ維持する状態。三役好転崩れからの脱出をかけた攻防となり、転換線をなかなか超えられないようだと遅行線に相対する価格水準も向こう1週間余りで4600円台へと急騰し、苦しい展開を余儀なくされる可能性も。
※参考：金プラチナ国内価格4/12とチャート
2021年4月12日(月)時点の相場
国内金：6,693 円 4/12(月) ▼23(0.34％)
国内プラチナ：4,586 円 4/12(月) ▼91(1.95％)
NY金：1,744.8 ﾄﾞﾙ 4/9(金) ▼13.4(0.76％)
NYプラチナ：1,209.3 ﾄﾞﾙ 4/9(金) ▼26.1(2.11％)
ドル円：109.67 円 4/9(金) ▲0.38(0.35％)