金プラチナ短期相場観

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インフレリスクに地政学リスクも高まる状態で臨む1月FOMC

更新日:2022年1月24日(月)

昨年11月分まで発表済のPCEインフレは5.7%まで上昇し、コアPCEは4.7%。39年ぶりの高インフレがリスクとなる状況に対してFRBが12月FOMCで示した経済見通しでは、2022年末のPCEインフレ予想中央値は2.6%、コアPCEは2.7%。年末までには2%台へと落ち着くだろうというFRBのインフレ見通しに対して、サマーズ元米財務長官は「甘い」のではないか、と懐疑的。
ゴールドマン・サックスはこの週末、年4回の利上げをベースにインフレ圧力を考慮すれば、さらに積極的に+アルファも余儀なくされる可能性も指摘。
ロシアによるウクライナ侵攻を警戒する動きもにわかに慌ただしくなり、地政学リスクも高まる状況にもなりつつあり、緊張感を持って1月FOMCに臨む週がスタート。

国内金価格・日足一目均衡表 2022年1月24日24日の国内金価格は-27円、0.37%の続落。時間外のNY金は先週末の1830ドル台半ばから前半へとわずかに軟調気味、ドル円は113円70銭割れから113円80銭近辺へと反発の兆し。週末にかけてのNY金の調整と円高の流れを受け、国内金価格は再び9日移動平均線(7327)割れ。強気相場へと転換し切れず、トリプルトップ形成リスクを抱えたまま下方向への節目7290円台も意識される状況にも。ただし目先はFOMC待ちで7380円の上限までのレンジを大きくは外れない展開にも。上抜けなら7420円程度までの上昇余地拡大も、下方向へと抜け出した場合には、FOMC後にトリプルトップ完成なら調整幅拡大へ、7170円程度までが下値目安にも。

日足一目均衡表では二役好転で一役はもみ合い状態となり、2021年秋以降の上昇チャネルを維持しての上昇トレンドが継続中。2020年夏以降の三角保ち合い上限ラインとの攻防を目指す流れの中で足下では、その2020年8月の過去最高値から2021年3月安値までの76.4%戻し(7378)が鬼門にも。FOMC通過後にこの重要水準を上抜けるか、それとも反落へと向かうか、その後の短中期トレンド加速か転換かを左右する重要な分岐点にも。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2022年1月24日プラチナ価格は-25円、0.61%安で5日ぶりの反落。やや行き過ぎた急騰局面からの調整となったNYプラチナの週末の動きを反映も、時間外のNYプラチナは1030ドル近辺から1030ドル台半ばへと下げ渋る状態で週明けをスタート。11月高値(4320)から12月安値(3694)までの61.8%戻し(4081)付近に収束した状態にもなり、重要イベント前にいったん落ち着きやすいところ。当面の下値サポート候補は4000円の大台ライン、上方向には今年高値更新となる4110円超へと抜け出せば一段高の展開となって4150円台から76.4%戻し(4172)近辺までが上値目標に。

日足一目均衡表では先週、ちょうど雲のねじれが発生したタイミングでの急騰で複数の節目を上抜けて三役好転。強気相場入りの様相ながら、200日移動平均線(4146)や5月高値と9月安値の半値戻し(4143)に上値を押さえられ、その先には昨年5月高値を起点とする三角保ち合い上限ラインも控え、強めの抵抗帯にもなりかねない状況にも。プラチナも今週、重要な攻防局面に。
※参考:金プラチナ国内価格1/24とチャート

2022年1月24日(月)時点の相場
国内金7,321 円 1/24(月) ▼27(0.37%)
国内プラチナ4,084 円 1/24(月) ▼25(0.61%)
NY金1,831.8 ドル 1/21(金) ▼10.8(0.59%)
NYプラチナ1,035.1 ドル 1/21(金) ▼15.7(1.49%)
ドル円113.69 円 1/21(金) ▼0.43(0.38%)

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