金プラチナ短期相場観

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ドイツIFOビジネス景況感は製造業が牽引、7ヵ月ぶりの反発

更新日:2022年1月26日(水)

IFOドイツ企業景況感指数・業種別 2022年1月ドイツの1月IFO企業景況感指数は95.7となり、10ヵ月ぶり低水準となった12月の94.8からは0.9ポイント上昇し、7ヵ月ぶりの反発。現況指数が96.1となって前月比-0.8で5ヵ月続落、8ヵ月ぶり低水準となったのに対し、期待指数は95.2。11ヵ月ぶり低水準となった12月の92.7からは7ヵ月ぶりの反発で2.5ポイントの急上昇。
今後の楽観見通しが、底打ちできない現況悪化をカバーした格好。

業種別では、製造業が19.9となって唯一の続伸、前月比+2.5は7ヵ月ぶりの大幅上昇で4ヵ月ぶりの高水準。中間製品や原材料の供給ボトルネックがやや緩和され、先行き見通しも楽観的に。
サービス業は7.7。3ヵ月続落で8ヵ月ぶり低水準となった12月からは+3.1、7ヵ月ぶりの大幅上昇で4ヵ月ぶりの反発。感染拡大による行動制限などにも関わらず悲観論は後退し、観光業などでは夏に向けた楽観見通しも。ただし現況には不満。

貿易関連は-1.3。2ヵ月連続のマイナス圏も、6ヵ月続落で10ヵ月ぶり低水準となった12月からは+2.8の大幅上昇、7ヵ月ぶりの反発。現況は悪化も期待は明るさも。
卸売は23.1。4ヵ月続落で10ヵ月ぶり低水準、唯一下げ止まってはいないものの、指数の水準では製造業を上回る高水準を維持。
小売は-9.3。4ヵ月連続のマイナス圏推移も7ヵ月ぶりの反発で前月比+7.6の大幅上昇。ここでも先行き見通しへの悲観論は著しく減少。
建設業は8.7で3ヵ月ぶりの反発。資材不足が緩和され、現況も期待も改善。

ドイツ経済は製造業に牽引され、「今年こそは」と期待感を持って新年をスタートしたようです。

NY金・日足チャート 2021/12/20 - 1/2525日のNY金相場は+10.8ドル、0.59%の続伸で昨年11月18日(1861.4)以来、2ヵ月ぶりの高値。1840ドル台前半での小幅揉み合いから、ロンドン市場で1830ドル台半ばまで調整。しかしFOMCでの金融政策タカ派化加速への警戒感とウクライナ情勢悪化懸念などから、この日も米株急落となったNY朝には1850ドル台へと急騰。2日連続乱高下の米株が元の水準へと戻した展開に合わせて1840ドル台へと小幅急反落も、NY午後には堅調推移となって1850ドル台半ばまで上昇。NY引けにかけては1850ドル割れで下げ渋り、1850ドル再トライの様相にも。FOMC直前に今年高値を更新して1840ドル台の節目を若干ながらも上抜けた状態に。3月利上げとQE早期終了、QT開始時期示唆などを十分織り込んだ状態であれば多少の乱高下を挟みながらも上値トライへ。短期的には11月高値圏、1860ドル台辺りまでが上値目標に。ただし1830ドルの下値サポートを割れるようだと調整局面入りへ、1800ドルの大台ライン付近までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2021/12/20 - 1/25NYプラチナは+5.2ドル、0.51%高で3日ぶりの反発。時間外は1020ドル台後半から戻り売りの展開に、ロンドン時間には1010ドル付近では下げ渋りながらもNY朝には一時1010ドル割れ。しかし2日連続下ヒゲを残して1010ドル割れではしっかり反発する形となり、NY市場では金の上昇局面にも追随、1020ドル台を回復するとNY引け後には一時1030ドル台まで上昇。目先、下値サポートとなりつつある1000ドルの大台ラインから1050ドルまでが主要レンジとなり、FOMC後にNY金に追随して上方ブレイクとなれば1070ドル近辺までが短期上値目標に。下方向へ大台ラインで下げ止まらない場合には年末年始の保ち合い中心水準970ドル近辺までが強めの、かつ重要なサポート。

ドル円・日足チャート 2021/12/22 - 1/25ドル円は13銭のドル安円高、0.11%の小反落。東京朝には114円10銭付近まで小幅上昇後に戻り売り、株安にも連れてリスク回避の円高優勢の流れで午後には113円60銭台まで下落。しかし下値サポート水準で下げ渋ると欧州時間にかけては114円再トライ、米10年債利回りが1.7%台半ばから後半へと上昇した流れにも連れて一時114円10銭台まで上昇。しかしFOMC直前というタイミングとウクライナ情勢への警戒感などからも上値は重く、NY朝にかけては株安の流れにも連れて113円80銭近辺まで下落。NY午後から今朝の東京市場にかけては113円80銭台を中心小幅揉み合い推移。ここまで不安定化してきた米株市場がFOMC後にはイベント通過で落ち着きを取り戻し、サプライズもなければやや下方圧力優勢となる可能性も。米10年債利回りが先週の1.9%付近で頭打ちとなった流れが続くようなら113円60銭台の節目を割れて一段安の展開にも。短期下値目安は12月安値圏、112円70銭台辺りまで。1.9%超へと抜け出すような流れとなればドル円も上値トライ再開へ、114円70銭の節目を上抜けると今年高値圏116円台再トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/25終値とチャート

26日の国内金価格は+12円、0.16%の小幅続伸。失速していた9日移動平均線(7331)が再浮上、価格ラインの下に短中長期移動平均線が上から昇順に並び、全て上昇軌道を維持するパーフェクトオーダー再開となって上昇トレンドを強力にサポート。とはいえFOMC直前というタイミングの悪さから、アセンディング・トライアングルの上限7380円でしっかりストップ。FOMC後にチャート形状が示唆したとおり上方ブレイクとなれば、短期上値目標は7420円台辺りまで。予想外の展開で7320円を割れた場合には7260円近辺までを目安に調整へ。

プラチナ価格は+16円、0.39%高で3日ぶりの反発。今年高値圏での小幅保ち合いを形成した状態でFOMCに待ちへ。ややフライング気味となっているNY金の堅調推移が急速に巻き戻されるような展開とならなければ、追随する展開となって今年高値更新と上値トライへ、短期上値目標は4150円台辺りまで。巻き戻しの展開となればこれも追随、上値トライ失敗で下方ブレイクへ、4000円の大台ライン前後までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格1/26とチャート

2022年1月26日(水)時点の相場
国内金7,380 円 1/26(水) ▲12(0.16%)
国内プラチナ4,080 円 1/26(水) ▲16(0.39%)
NY金1,852.5 ドル 1/25(火) ▲10.8(0.59%)
NYプラチナ1,025.5 ドル 1/25(火) ▲5.2(0.51%)
ドル円113.85 円 1/25(火) ▼0.13(0.11%)

1/25(火)のその他主要マーケット指標

約束の利上げ示唆、毎回利上げも排除せず、QTも早期着手へ 1/27(木)

ドイツIFOビジネス景況感は製造業が牽引、7ヵ月ぶりの反発 1/26(水)

独仏逆転、ユーロ圏PMIはサービス業減速で11ヵ月ぶり低水準 1/25(火)

インフレリスクに地政学リスクも高まる状態で臨む1月FOMC 1/24(月)

1月FOMC直前、市場の3月利上げ織り込みは90% 1/22(土)


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