金プラチナ短期相場観

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ドイツIFO景況感は見通し悪化で全業種低調、7ヵ月ぶり低水準

更新日:2023年6月27日(火)

ドイツIFO景況感指数・業種別 2023年6月ドイツの6月IFO企業景況感指数は88.5。市場予想を下回り、前月比-3.0で9ヵ月ぶりの急低下となり、7ヵ月ぶりの低水準。
現況指数は93.7で前月比-1.1、3ヵ月続落となって7ヵ月ぶりの低水準。期待指数は83.6。前月比-4.7の続落、11ヵ月ぶりの急低下で6ヵ月ぶりの低水準。
なお、景況感指数は2005年以降の長期平均96.6からは-8.1ポイントと大きく下回る水準。現況指数は過去平均96.7から-3.0、期待指数は過去平均96.6から-13.0。

業種別では、製造業が-9.9。前月比-9.3(1年3ヵ月ぶり)の急低下で3ヵ月続落、2ヵ月連続マイナス圏で7ヵ月ぶりの低水準。2005年以降の過去平均9.6からは-19.5ポイント。期待値が大幅に低下し、現状も悪化。多くの企業で受注残が低すぎるとの評価も。
サービス業は2.7。6ヵ月連続プラス圏推移も3ヵ月続落で4ヵ月ぶり低水準、前月比-4.1は9ヵ月ぶりの急低下。過去平均17.0からは-14.3。現状への満足度は低く、期待もかなり悲観的に。特に運輸・ロジスティクスは、製造業のマイナス成長が影響。
貿易関連は-20.2。3ヵ月続落で7ヵ月ぶり低水準、16ヵ月連続マイナス圏。過去平均0.6からは-20.8。期待値は若干改善も依然として悲観的。
建設業は-20.1。続落で5ヵ月ぶり低水準、16ヵ月連続マイナス圏。過去平均-5.9からは-14.2。期待は悪化。

IFOでは、内需・外需ともに見通しが悪化しており、第2四半期もマイナス成長となる可能性が高まっているとの見方。さらに年内のリセッション継続との見方もある一方で、ドイツ連邦銀行では第2四半期には脱リセッション、との見方。
経済見通しとしては、悪化継続がメインシナリオながら、予想にバラつきも。

NY金・日足チャート 2023/5/19 - 6/2626日のNY金は+4.2ドル、0.22%の続伸。ロシアでのワグネルの反乱未遂を受けた地政学リスクの高まりから、週末からわずかに水準を切り上げるも、ほぼ1930ドル台での保ち合い推移。米10年債利回りが低下したロンドン市場の時間帯には1940ドル台前半へと上昇も、前日高値にすら届かず、MY市場での巻き戻しに連れて1930ドル台へと回帰。小幅に上に行って来いとなった後はNY引け後に1930ドル近辺へと軟調推移。この日の変動値幅は12.3ドルとなり、今年の平均28.3ドルの4割強で今年2番めの小動き。5月高値から6月安値(1919.5)の23.6%戻し(1958.7)、90日移動平均(1958.5)近辺が当面のレジスタンス候補にもなり、下方向へは1920ドルが目先のサポート、割れると1900ドルの大台近辺までの一段安も。

NYプラチナ・日足チャート 2023/5/19 - 6/26NYプラチナは+4.9ドル、0.53%高となって6日ぶりの反発。週末NY引け後につけた安値919.4ドルが当面の安値となる可能性も残して反発局面形成へ、アジア時間に920ドル台から930ドル台へと水準を切り上げるとロンドン市場では一時940ドル付近まで上昇。しかし反発の勢いにも欠け、NY市場では930ドルの攻防から930ドル割れへ。底打ち確認に向けては4月高値(1148.9)から6月安値までの23.6%戻し(973.6)が当面の回復目標に。下方向へ920ドル割れの場合には底抜け、2月末の今年安値(903.9)更新トライと同時に900ドルの大台維持をかけた攻防にも。

ドル円・日足チャート 2023/5/23 - 6/26ドル円は21銭のドル安円高、0.15%安で4日ぶりの反落。週末NY午後に更新した今年高値143円80銭台が当面の高値となる可能性も残して軟調推移。東京朝には143円台半ばから143円20銭台まで水準を切り下げ、欧州時間序盤には東京朝に続いて円安牽制発言もあり、米10年債利回り低下にも連れて143円割れへと下落。しかし142円90銭台で下げ渋る状態が続くとNY市場では米10年債利回り上昇にも連れて143円半ばへと反発。高値では143円70銭台までにとどまり、NY午後には143円台半ばへ。週末のPCE確認までは上値トライ一服となって多少の調整も、6月安値(138.38)から高値(143.87)の23.%戻し(142.57)近辺までが目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/26終値とチャート

27日の国内金価格は-12円、0.12%の反落。上昇軌道の9日移動平均線(9666)を大きく上抜けながらも、上値の重さから失速。9700円が目先の抵抗水準となる可能性も、切り返してこれを突破できれば再び最高値更新トライへ、9770円台辺りまでが短期上値目標に。強めのサポートを形成している可能性もある9630円を維持できないようだと一段安、6月安値更新トライへ、9570円前後までが下値目標に。

プラチナ価格は+27円、0.58%の続伸。2月安値(4289)から5月高値(5197)の61.8%戻し(4636)をしっかり回復できたことから、いったんは下げ止まりの可能性への期待も。上昇軌道を維持して中期上昇トレンドをサポートする200日移動平均線(4694)回復までは、もう少し。さらに短期下落トレンドからの脱却に向けての最初のハードル、9日移動平均線(4735)はさらにその上。
※参考:金プラチナ国内価格6/27とチャート

2023年6月27日(火)時点の相場
国内金9,684 円 6/27(火) ▼12(0.12%)
国内プラチナ4,651 円 6/27(火) ▲27(0.58%)
NY金1,933.8 ドル 6/26(月) ▲4.2(0.22%)
NYプラチナ928.6 ドル 6/26(月) ▲4.9(0.53%)
ドル円143.52 円 6/26(月) ▼0.21(0.15%)

6/26(月)のその他主要マーケット指標

予想以上に強い米指標、消費者信頼感指数は6月に急上昇 6/28(水)

ドイツIFO景況感は見通し悪化で全業種低調、7ヵ月ぶり低水準 6/27(火)

リスク回避で円安牽制に逆行、国内金価格の最高値再トライ 6/26(月)

ユーロ圏6月総合PMIは急減速、フランス・サービス業が急低下 6/24(土)

主要地区連銀非製造業の賃金指数は6月に低下 6/23(金)


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