金プラチナ短期相場観
11月最終週、インフレ鈍化見越して国内金は最高値更新トライ
更新日:2023年11月27日(月)
FRBのインフレ指針となるPCEは今週木曜に発表。年内最終FOMCにおける来年以降のインフレ収束見通しとそれに伴うFF金利見通しの重要な判断材料としては、一定の鈍化が予想される状況。
これを見越してドル売り金買いの流れが進行し始めたかのうように、やや荒っぽい展開の週明け。
2000ドルを回復して週末を終えていたNY金は週明け時間外も大台を維持してスタート、週末高値2000ドル台半ばを超えると一段高、一時2020ドル手前まで急騰。NYプラチナは週末の930ドル台後半から940ドル台回復トライ。ドル円は149円40銭台から60銭台まで上昇も週末高値付近で失速すると戻り売り、149円付近へと急反落。
27日の国内金価格は+51円、0.49%高で3営業日続伸。10月30日(10544)以来、4週間ぶりで過去最高値タイ。10510円の節目を上抜けて高値保合い上放れ、短期的な勢いには欠ける状態ながらも一段高へと向かう確率は高まり、最高値を更新して10600円程度までが短期上値目標に。ゆるやかに上昇する21日移動平均線(10448)が目先のサポート候補。
一目均衡表では、1週間前の三役好転崩れから三役好転へ。転換線(10446)との揉み合い状態となっての高止まりとなるうちに急騰してきた基準線(10409)も下支え。今週28-29日にかけては雲のねじれも発生、このタイミングに合わせて急騰局面を形成する格好にも。最高値更新となれば、最高値圏での保合い上抜けとなり、もう一段水準を切り上げる可能性も。概ね10350円から10540円までのレンジで形成してきた保合い値幅は190円。最大でこの値幅分上昇した場合には10730円。インフレ鈍化進行が確認され、ドル安でも円安である程度相殺されてドル円の下げも限定的となれば、国内金価格は年内10700円程度までの上昇も見込まれるかもしれません。
プラチナ価格は+58円、1.21%の反発。週末の反落からは押し目買いの構図となって4840円超へと節目を上抜け、堅調局面継続で一段高の展開へ。短期上値目標4900円の大台付近を目指す流れへ。ただし4790円割れへと反落の場合には堅調局面腰折れ、調整局面入りで4730円程度までが短期下値目安に。
一目均衡表では三役好転。1週間前の揉み合い状態からは堅調方向へと抜け出す形となり、中期三角保合い傾向の展開からも抜け出した可能性。ただし、5月高値(5197)から8月安値(4461)の61.8%戻し(4916)や、新たな中期三角保合い上限ライン候補も4900円割れへと低下。抜け出すと中期トレンド好転加速への可能性も想定される4900円近辺は、比較的強めの抵抗線となる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/27とチャート
- 2023年11月27日(月)時点の相場
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国内金 : 10,544 円 11/27(月) ▲51(0.49%) 国内プラチナ : 4,856 円 11/27(月) ▲58(1.21%) NY金 : 2,003.0 ドル 11/24(金) ▲10.2(0.51%) NYプラチナ : 936.9 ドル 11/24(金) ▲6.2(0.67%) ドル円 : 149.42 円 11/24(金) ▼0.14(0.09%)
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