金プラチナ短期相場観

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ドイツZEW景況感、期待感急騰で現況も底打ちの兆しに

更新日:2024年4月17日(水)

ドイツZEW景況感指数 2024年4月低迷が続くドイツの景況感は回復へ?
ドイツの4月ZEW景況感指数では、期待指数が42.9となって2ヵ月連続+10ポイント超の大幅続伸。9ヵ月続伸で2年2ヵ月ぶりの高水準。
現況指数は-79.2。前月から+1.3の続伸で3ヵ月ぶりの高水準。コロナ以来、3年8ヵ月ぶり低水準となった2月(-81.7)に底打ちした可能性が高まり、ゆるやかながら回復基調がスタートした可能性も。
先行する期待指数急騰に牽引され、今後は現況指数も徐々に回復基調が強まる可能性も。
楽観的な見方が強まっている背景には、ドイツの輸出先の状況や景気に対する期待が大幅に改善されているとの見方も。

なお、IMFがこの日発表した世界経済見通しでは、2024年の世界のGDP成長見通しは3.2%となり、1月時点から0.1%の上方改定。
米国も0.6%上方改定されて2.7%となったのに対し、ユーロ圏は0.1%の下方改定で0.8%。
なかでもドイツは0.3%の下方改定で0.2%。
ユーロ圏の低成長をドイツが牽引する状況は変わらず、米国の利下げ先送りに対してユーロ圏の利下げ先行見通しも変わらず、ドル高ユーロ安の流れも続きます。

16日のNY金は+24.8ドル、1.04%高で4日続伸。4日連続、今年19回めの過去最高値更新。2400ドル近辺での小幅保ち合いとなったアジア時間からロンドン序盤にかけて2380ドル近辺へと軟調推移、2380ドル割れでは底堅く、NY午後にかけて2400ドルの大台を回復。高値では2410ドル台半ばまで上昇し、パウエルFRB議長の利下げ先送り示唆発言を受けての売り圧力も2400ドル近辺では下げ渋り。2370ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2400ドル台を終値でも達成し、過熱感も高騰。RSIは92.5まで上昇し、2020年8月6日(100)以来3年8ヵ月ぶりの高水準。3月半ば安値(2149.2)から最高値(2448.8)までの23.6%戻し(2378.1)辺りまでをサポート目安に一服感も。

NYプラチナは-5.8ドル、0.59%の続落で4月8日(974.5)以来、1週間ぶりの安値。時間外序盤の980ドル台後半が高値となり、揉み合いながらも軟調推移。ロンドン・NY市場にかけては980ドルを挟んでの保ち合い、980ドル台が徐々に重くなり、970ドル割れでは下げ渋るも、NY引け後には970ドル近辺へ。先週末の長めの上ヒゲを境に巻き戻しの流れとなり、970ドルの節目を維持できなくなればもう一段の調整へ、950ドル近辺までが短期下値目安に。
金との価格差は1432.6ドル、過去最大を大幅更新。

ドル円は+45銭、0.29%高で5日続伸。1990年6月25日(155.15)以来、33年10ヵ月ぶりのドル高円安水準。5日続伸は3月以来で今年2度め。東京朝の154円10銭台から堅調推移、東京市場終了直後には前日高値を上抜けて154円60銭近辺まで急騰。ロンドン・NY朝にかけてはジェファーソンFRB副議長の「政策金利据え置きでもインフレ鈍化継続見通し」発言などにもサポートされて154円70銭台まで上昇。一時153円割れへと急速に売られる場面もあったものの、すぐに買い戻されるとNY午後にはパウエルFRB議長の利下げ先送り示唆発言を受けて154円70銭台へと高値再更新、NY終盤にかけても154円60銭台を維持して高止まり。短期的な上値トライ局面には一服感も、利下げ先送りについては市場コンセンサスが一定程度固まるまでサポート材料にもなりやすく、心理的節目にもなる1990年6月高値圏155円近辺までの上値トライは想定可能か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/16終値とチャート

17日の国内金価格は+36円、0.28%の続伸で2日連続、今年22回めの過去最高値更新。NY金の最高値更新とドル円の33年超ぶり高値更新が止まらず。4月の平均騰落値幅113円さらに上昇した場合には13103円、反落なら12877円。当面の下値サポートは12750円、これを割り込むようなら調整幅拡大で12600円台前半までが短期下値目安に。

国内プラチナ価格は-29円、0.56%の反落で4月11日(5125)以来、1週間ぶりの安値。4月の急騰局面一服後、調整局面がスタートした格好となり、5180円の節目割れに伴う短期下値目安は5120円近辺。と同時に5120円近辺はサポートとなる可能性も。これも下抜けてしまうと調整幅拡大へ、5000円の大台近辺までが下値目安に。上方向には5210円超へと切り返すことができれば上値トライ再開へ、5280円近辺までが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格4/17とチャート

2024年4月17日(水)時点の相場
国内金12,990 円 4/17(水) ▲36(0.28%)
国内プラチナ5,174 円 4/17(水) ▼29(0.56%)
NY金2,407.8 ドル 4/16(火) ▲24.8(1.04%)
NYプラチナ975.2 ドル 4/16(火) ▼5.8(0.59%)
ドル円154.72 円 4/16(火) ▲0.45(0.29%)

4/16(火)のその他主要マーケット指標

ドル円とNY金のMAXレベルの相関にサポートされる国内金 4/18(木)

ドイツZEW景況感、期待感急騰で現況も底打ちの兆しに 4/17(水)

インフレ高止まり懸念でも米消費堅調でドル一段高 4/16(火)

NY金2400ドル再トライなら国内金も12800円超へ最高値再トライ 4/15(月)

ミシガン大消費者信頼感指数は長期平均手前で上げ渋り 4/13(土)


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