金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

リスク回避の株安円高止まらず、国内金価格も高値保ち合い崩れ

更新日:2024年8月5日(月)

国内金価格・日足一目均衡表 2024年8月5日月初の2日間で3000円超下落していた日経平均は週明けも下落が止まらず、一時2500円超の一段安。
ドル円も7月30日以降の4日間で合計7.47円(4.85%)下落して週明け、さらに2円近く下落して一時144円70銭台まで下落。
今年1月12日(安値144.35)以来7ヵ月ぶりのドル安円高水準となり、今年の上げ幅をほぼ帳消し。今年のドル高円安進行分を、日銀会合、FOMC、雇用統計の3つのイベント通過でほぼ全て吐き出す格好に。

週明け時間外のNY金は2470ドル近辺、2490ドル近辺から2450ドル台半ばまで急落後に金曜NY終値水準まで戻す不安定な展開。
5日の国内金価格は-435円、3.39%の大幅安で3日続落。4月8日(12333)以来、4ヵ月ぶりの安値。下落率としては今年の絶対値平均騰落率0.68%の5倍で今年最大、2020年8月12日(-353円、4.67%)以来4年ぶりの急落。7月安値(12770)を素通りすると、12870円の節目割れに伴う短期下値目安12740円近辺も突き抜けての一段安。RSIは24.7%となり、現状水準維持でも明日には14.0%への急低下も見込まれる状態。それでも安易な買い戻しが急速に進行するような状況にもなく、米国発のリスク回避の流れと日銀発の円高圧力が多少なりとも緩和する必要性も。目先、一段安警戒水準として意識されうる節目としては4月初旬の押し目形成水準、12460円近辺も。

一目均衡表では雲の下限(12999)を割り込み、遅行線も26日前価格(12999)を下回って急落。三役逆転の弱気相場入り。90日移動平均線(12896)割れで急落、4月以降の逆三角保合い崩れで急落、高値保ち合い崩れとなって急落。12月安値(10115)から7月最高値(13743)の38.2%戻し(12357)付近に到達。この水準が目先のサポートとなるかどうか、この近辺を維持できれば概ね今年の上げ幅の38.2%戻し、適度な調整で一服、という展開にも。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2024年8月5日NYプラチナは960ドル台後半から950ドル台半ばへと軟調スタート。
プラチナ価格は-193円、3.86%安で3日続落。4月2日(4776)以来、4ヵ月ぶりの安値。5040円の節目割れに伴う短期下値目安4950円程度を突き抜けての一段安。急降下する9日移動平均線(5057)がレジスタンスとなる形で下落トレンド急加速、RSIは15.6%まで低下して確率的には反発への可能性も高まるものの、国内金の反発を待つ状況か。目先の一段安警戒水準としては3月後半安値圏4730円近辺。

一目均衡表では三役逆転状態での戻り売りとなって一段安。水準としては昨年8月安値(4461)から今年5月高値(5877)の76.4%戻し(4795)付近に到達。この近辺で下げ止まれない場合には、6月安値(5218)から7月高値(5730)の200%戻し(4706)辺りまでが次の下値サポート候補。
※参考:金プラチナ国内価格8/5とチャート

2024年8月5日(月)時点の相場
国内金12,385 円 8/5(月) ▼435(3.39%)
国内プラチナ4,801 円 8/5(月) ▼193(3.86%)
NY金2,469.8 ドル 8/2(金) ▼11.0(0.44%)
NYプラチナ967.6 ドル 8/2(金) ▼2.9(0.30%)
ドル円146.56 円 8/2(金) ▼2.76(1.85%)

8/2(金)のその他主要マーケット指標

ISM非製造業景況指数は下げ渋り、価格指数も下げ渋り 8/6(火)

リスク回避の株安円高止まらず、国内金価格も高値保ち合い崩れ 8/5(月)

低調な雇用統計に株安止まらず、リスク回避でNY金は一時2520ドル 8/3(土)

ユーロ圏製造業PMI、成長軌道の上位2カ国も減速 8/2(金)

日銀利上げ×FRB利下げ示唆=ドル円150円割れ 8/1(木)


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