金プラチナ短期相場観

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米6月貿易赤字は縮小、輸出入ともに拡大基調が継続

更新日:2024年8月7日(水)

米貿易収支 2024年6月米6月貿易収支は-731.09億ドル。市場予想の-725億ドルにはとどかなかったものの、5月(-750.06億ドル)に比べて赤字幅は縮小。貿易赤字縮小は3ヵ月ぶりで、前月からの縮小幅は-2.5%、3ヵ月ぶりの水準に縮小。
輸出は2659.38億ドルで前月比+1.5%。過去最大となった2月(2662.25)以来4ヵ月ぶり、過去2番めの高水準。
輸入は3390.47億ドルで前月比+0.6%。2年ぶり、過去5番めの高水準へと拡大。
前年比で見ると、輸出が+5.9%。10ヵ月連続プラスで1年4ヵ月ぶりの高水準。輸入は+7.3%。5ヵ月連続プラスで1年8ヵ月ぶりの高水準。
米国の輸出入額は足下で、いずれも過去最大水準に向けて増加傾向にあります。
前日の7月ISM非製造業傾向指数に続いて米国経済の底堅さを示す結果となり、降って湧いたリセッション懸念や緊急利下げへの可能性を否定する材料の一つとなりそうです。

なお、対日本のモノの貿易では、輸出が1年10ヵ月ぶり高水準、輸入が半年ぶり低水準となり、対日貿易赤字は2年8ヵ月ぶりの水準へと縮小。
日本から見れば、対米貿易黒字が2年8ヵ月ぶりの低水準へと縮小。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年8月6日6日のNY金は-12.8ドル、0.52%安で3日続落。7月29日(2377.8)以来1週間ぶり安値圏での一段安。時間外序盤の2460ドル付近が高値となり、2450ドルを挟んでの保ち合いから、NY市場では2440ドル割れへと軟調推移。米10年債利回り上昇の流れに押される形で2430ドル割れへ、安値では2420ドル付近で下げ渋るとNY午後には2430ドル台へと反発。ただしNY引け後には再び2430ドル割れ。長めの下ヒゲを残した前日の反発の勢いは続かなかったものの、右肩上がりの20日移動平均線(2425.8)にサポートされる形となり、これが目先のサポート候補にも。これを維持できなければ前日安値圏、2400ドルの大台ラインが意識される可能性。切り返して2490ドルの上限突破なら2530近辺までを目標に最高値更新トライへの可能性も。

NYプラチナ・日足+200日移動平均線 2024年8月6日NYプラチナは+4.7ドル、0.51%高で4日ぶりの反発。940ドルの節目割れに伴う短期下値目安910ドル近辺到達後の一服状態となり、920ドルを挟んでの小幅保ち合いに終始。ロンドン・NY朝にかけてつけた安値は910ドル台前半まで、前日安値付近で下げ渋る形にもなり、910ドル近辺での足場固めトライの様相にも。ただしNY市場でつけた高値も930ドル台前半までで一時的にとどまり、上値の重さも露呈。NY引け後には再度920ドル割れをうかがう展開にも。910ドルでの足場固めに失敗すると900ドルの大台割れトライ、890ドル程度までの下値切り下げも。地合い回復に向けては200日移動平均線(950.4)回復が当面の課題。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2024年8月6日ドル円は+22銭、0.15%の小幅高で6日ぶりの反発。東京朝には144円近辺から143円60銭台まで下押し後に反発、前日の下ヒゲからの反発局面再開となり、日本株の急反発にも連れて146円30銭台まで上昇。これが高値となり、午前のうちに144円30銭台まで反落すると東京市場終了時には146円20銭台まで再反発。上下動を繰り返す展開は徐々にレンジを縮小し、NY市場での高値は145円40銭台まで、安値は144円付近まで。前日の下ヒゲで当面の底打ちの可能も残した次の日は、上ヒゲを残す形となって失速気味に。7月高値(161.95)から8月安値(141.70)の23.6%戻し(146.48)付近でいったん上値を押さえられた格好にもなり、これが目先の上限にも。これを突破できれば38.2%戻し(149.44)が次の回復目標、さらには今後の材料次第では200日移動平均線(151.58)から半値戻し(151.83)も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/6終値とチャート

7日の国内金価格は-202円、1.63%の大幅安で5日続落。4月2日(12021)以来、4ヵ月ぶりの安値。5日続落は7月末以来、2週間ぶりで今年2度め。7月17日の最高値更新後、15営業日で上昇したのはわずかに2日のみ、ほぼ一方的な下落局面を形成し、ここまでの下落幅は1590円、下落率にして11.57%。株式市場なら調整と呼べる範囲のほぼMAX。12月安値(10115)から7月最高値(13743)の38.2%戻し(12357)でも下げ止まらす、次の下値サポート候補、4月初旬の押し目形成水準、12160円近辺に到達。ここでも下げ止まらないようなら半値戻し(11929)にも現実味。

プラチナ価格は-33円、0.7%安で5日続落。3月6日(4619)以来5ヵ月ぶり安値圏での一段安。高値圏からの急落局面でありがちな弱気パーフェクトオーダー完成がボトム、というパターンには収まりきらず。ここから先の下値サポート候補としては、3月安値4600円近辺、2月安値4580円近辺など。
※参考:金プラチナ国内価格8/7とチャート

2024年8月7日(水)時点の相場
国内金12,153 円 8/7(水) ▼202(1.63%)
国内プラチナ4,648 円 8/7(水) ▼33(0.70%)
NY金2,431.6 ドル 8/6(火) ▼12.8(0.52%)
NYプラチナ920.2 ドル 8/6(火) ▲4.7(0.51%)
ドル円144.41 円 8/6(火) ▲0.22(0.15%)

8/6(火)のその他主要マーケット指標

世界の金需要-2024年第2四半期 8/8(木)

米6月貿易赤字は縮小、輸出入ともに拡大基調が継続 8/7(水)

ISM非製造業景況指数は下げ渋り、価格指数も下げ渋り 8/6(火)

リスク回避の株安円高止まらず、国内金価格も高値保ち合い崩れ 8/5(月)

低調な雇用統計に株安止まらず、リスク回避でNY金は一時2520ドル 8/3(土)


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