金プラチナ短期相場観

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下げ渋るユーロ圏製造業PMI、8月は独仏で下位独占

更新日:2024年9月3日(火)

ユーロ圏製造業PMI 2024年8月製造業PMIでは、世界の主要国のなかでも唯一、節目50割れの状態が長期間続くのがユーロ圏。それを牽引するのがユーロ圏内経済規模ビッグ2のドイツとフランス。
ユーロ圏の節目50割れが続く期間はドイツの節目50割れ期間に一致し、足下ではほぼ最下位の状態が半年以上。フランスも低迷状態が継続、8月はパリ五輪効果でサービス業こそ上向きとなったものの製造業は相変わらず、むしろユーロ圏内順位は低下して、ドイツとともに下位独占。
これに引っ張られるように、上位独占が続く南欧2ヵ国、ギリシャとスペインも足下では失速状態が継続。スペインは節目割れも視野に。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-2024年8月>
1:ギリシャ:52.9=前月から-0.3、5ヵ月続落で8ヵ月ぶり低水準。19ヵ月連続節目50超。18ヵ月連続1位。
2:スペイン:50.5=前月から-0.5、3ヵ月続落で7ヵ月ぶり低水準。7ヵ月連続50超。6ヵ月連続2位。
3:アイルランド:50.4=+0.3の続伸で半年ぶり高水準。2ヵ月連続50超。2ヵ月連続3位。
4:イタリア:49.4=+2.0で3ヵ月続伸、5ヵ月ぶり高水準。5ヵ月連続50割れ。2ヵ月連続5位から1UP。
5:オランダ:47.7=-1.5で3ヵ月続落、8ヵ月ぶり低水準。2ヵ月連続50割れ。2ヵ月連続1DOWN。
★ユーロ圏:45.8=1年2ヵ月ぶり高水準の5月から-1.5の6月以降変わらず横ばい推移、今年2番めタイの低水準。26ヵ月連続50割れ。
6:オーストリア:44.4=+1.3、3ヵ月ぶりの反発で3ヵ月ぶり高水準。11ヵ月連続40超、25ヵ月連続50割れ。8位から2UP。
7:フランス:43.9=-0.1で3ヵ月続落、7ヵ月ぶり低水準。19ヵ月連続50割れ。2ヵ月連続6位から1DOWN。
8:ドイツ:42.4=-0.8で3ヵ月続落、5ヵ月ぶり低水準。11ヵ月連続40超、26ヵ月連続50割れ。2ヵ月ぶり最下位へ1DOWN。7ヵ月中6回最下位。

前月から上昇したのは3ヵ国、そのうち節目50超の拡大基調となったのは1ヵ国、アイルランドのみ。
ユーロ圏の数値としては横ばい推移で下げ渋る状態ながら、「事態は急速に悪化」しているとの見方も頷けます。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月2日2日はレイバーデーの祝日でNY市場が休場。週明け時間外のNY金は2520ドル台前半の安値から高値では2540ドル付近まで上昇し、2日の時間外は2520ドル近辺へと軟調推移。NYプラチナは920ドル台半ばから930ドル台半ばまでのレンジでの保ち合いから、920ドル台半ばへ。
ドル円は+66銭、0.45%高で4日続伸。8月16日(147.60)以来、半月ぶりのドル高円安水準。週明け東京市場朝には146円10銭台から60銭付近まで堅調推移後に失速、午後にかけて145円70銭台までの下押しで下げ渋り。東京市場終盤から徐々に押し目買い優勢となって欧州時間には146円80銭台まで上昇。閑散状態のNY市場の時間帯には147円近辺へと水準を切り上げて小康状態に。高値では一時147円10銭台まで上昇も、147円台では上値の重さも確認する格好となってNY終盤には147円割れ。ただし146円半ばの節目を上抜けたことでもう一段の上値トライへと向かいやすい状況に。米経済指標のサポートがあれば148円台半ば辺りまでが短期上値目標に。

国内金価格・日足一目均衡表 2024年9月3日3日の国内金価格は+14円、0.11%高で3日続伸。8月20日(12899)以来、2週間ぶりの高値水準となり、12790円の節目上抜けに伴う短期上値目標、12900円の大台回復にもあとわずか。中期的にはその先の7月最高値(13743)から8月安値(12153)の半値戻し(12948)、90日移動平均線(12958)、13000円の大台ライン、8月高値(13024)と続く抵抗帯との攻防が重要に。過去にもレジスタンスやサポートとなってきたこの抵抗帯を突破できれば一段高トライへと向かう可能性、逆に跳ね返されると12700円の大台ラインまでを下限に保ち合い形成へ。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2024年9月3日国内プラチナ価格は+21円、0.44%の反発。揃って下落基調が続く21日移動平均線(4799)と9日移動平均線(4794)のプレッシャーに押されながらも、上抜けのチャンスをうかがう展開のようにも。8月安値(4648)を起点にゆるやかに下値を切り上げるサポートラインを維持し、7月高値(5730)を起点に上値を切り下げるレジスタンスライン上抜けの兆しにも。ただし、水準的には9-21日線を上抜けて4850円の節目を突破するまでは安値保ち合いの範囲内、これを上抜けると反発局面加速へ。まずは8月中旬高値圏4950円超えが第一目標に。4700円の大台を割れなら二番底トライへ、4660円近辺までが下値目安。
※参考:金プラチナ国内価格9/3とチャート

2024年9月3日(火)時点の相場
国内金12,890 円 9/3(火) ▲14(0.11%)
国内プラチナ4,747 円 9/3(火) ▲21(0.44%)
NY金2,527.6 ドル 8/30(金) ▼32.7(1.28%)
NYプラチナ932.2 ドル 8/30(金) ▼14.0(1.48%)
ドル円146.87 円 9/2(月) ▲0.66(0.45%)

8/30(金)のその他主要マーケット指標

米ISM製造業景況指数8月は下げ渋りも5ヵ月連続節目50割れ 9/4(水)

下げ渋るユーロ圏製造業PMI、8月は独仏で下位独占 9/3(火)

反発局面継続に向けた攻防続く国内金・プラチナに試練の9月 9/2(月)

PCEインフレ7月は想定内の小幅上昇でドル高へ 8/31(土)

ユーロ圏景況感8月は好調、スペイン以外の主要国は低調 8/30(金)


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