世界各国の製造業PMI(購買担当者景気指数)の推移チャート
ブラジル、ロシア、インド、中国、英国、ユーロ圏の製造業PMI
世界の主要国製造業PMI、10月は1強1弱その他、3極化。
インドは8ヵ月ぶり低水準で今年最低タイでとなった前月から+1.0で4ヵ月ぶりに反発。3年4ヵ月連続節目50超。新規受注と海外売上高急増で生産拡大、成長の勢い再加速。
ブラジルは前月から-0.3の反落で2ヵ月ぶり低水準。10ヵ月連続50超。新規受注の伸びは鈍化も海外需要改善で生産も大幅増。
ロシアは2年5ヵ月ぶり低水準の9月から+1.1の反発で2ヵ月ぶりに節目50を回復。生産と新規受注の減少ペースは緩和、雇用は再び増加。
中国は14ヵ月ぶりの低水準の9月から+1.0の反発で2ヵ月ぶりに50を回復。新規受注増加で生産も拡大、見通しも改善。
英国は前月から-1.6、続落で3半年ぶりの50割れ。新規受注が減少、消費財と中間財の需要が鈍化。
ユーロ圏は9ヵ月ぶり低水準となった前月から+1.0で5ヵ月ぶり高水準。28ヵ月連続50割れ。製造業不振は若干緩和も成長期待は1年ぶり低水準。
製造業購買担当者景気指数(PMI:Purchasing Managers'Index)は、景気動向を示す指標であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を示唆し、注目度の高い経済指標のひとつです。
欧州圏と主要新興国の製造業PMIの推移を比較することで、どの地域の景気が上向きなのか、よくないのか、それぞれの動向分析に役立ちます。
2012年にはインドとロシアの景気が良く、ブラジルと中国はやや悪い状態から2013年前半にかけてやや上向き、2013年後半以降、新興国は50の分岐点前後を推移します。
2012年に景気低迷が目立ったユーロ圏と英国は、徐々に回復傾向となり、2013年半ば以降にはプラス圏に上昇し、特に英国の好調ぶりが目立ちました。
最近の各国の製造業PMI
2024年10月
ブラジル:52.9 ロシア:50.6 インド:57.5 中国:50.3 英国:49.9 ユーロ圏:46.0
2024年9月
ブラジル:53.2 ロシア:49.5 インド:56.5 中国:49.3 英国:51.3 ユーロ圏:45.0
2024年8月
ブラジル:50.4 ロシア:52.1 インド:57.5 中国:50.4 英国:52.5 ユーロ圏:45.8
2024年7月
ブラジル:54.0 ロシア:53.6 インド:58.1 中国:49.8 英国:52.1 ユーロ圏:45.8
2024年6月
ブラジル:52.5 ロシア:54.9 インド:58.3 中国:51.8 英国:50.9 ユーロ圏:45.8
2024年5月
ブラジル:52.1 ロシア:51.4 インド:57.5 中国:51.7 英国:51.2 ユーロ圏:47.3
2024年4月
ブラジル:55.9 ロシア:54.3 インド:58.8 中国:51.4 英国:49.1 ユーロ圏:45.7
2024年3月
ブラジル:53.6 ロシア:55.7 インド:59.1 中国:51.1 英国:50.3 ユーロ圏:46.1
2024年2月
ブラジル:54.1 ロシア:54.7 インド:56.9 中国:50.9 英国:47.5 ユーロ圏:46.5
2024年1月
ブラジル:52.8 ロシア:52.4 インド:56.5 中国:50.8 英国:47.0 ユーロ圏:46.6
2023年12月
ブラジル:48.4 ロシア:54.6 インド:54.9 中国:50.8 英国:46.2 ユーロ圏:44.4
2023年11月
ブラジル:49.4 ロシア:53.8 インド:56.0 中国:50.7 英国:47.2 ユーロ圏:44.2
2023年10月
ブラジル:48.6 ロシア:53.8 インド:55.5 中国:49.5 英国:44.8 ユーロ圏:43.1
最終更新日:2024/11/4