金プラチナ短期相場観

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反発局面継続に向けた攻防続く国内金・プラチナに試練の9月

更新日:2024年9月2日(月)

国内金・プラチナ価格の月間騰落率:9月国内金価格は8月7日に4ヵ月ぶりの安値をつけて底打ち、反発へ、プラチナ価格も同じ日に5ヵ月ぶりの安値をつけて折り返し。
その後の反発局面進捗度合いに差はあるものの、夏場の急落からの反発局面がもう一段続くのか、あるいは腰折れか、微妙な状況で迎える9月相場。
その9月、過去の騰落状況においても金・プラチナともに相性としては微妙。
昨年まで、9月の国内金価格騰落状況としては6勝9敗、勝率40%は3月(6勝10敗、37.5%)に次ぐ相性の悪さ。今年も下落することになれば3月と並び年間最低勝率月に。
直近5年間では1勝4敗、今年夏場は7-8月と2連敗で迎える9月、国内金価格にとっては試練の9月に。
プラチナ価格は昨年まで9月は5勝10敗、勝率33.3%。6月(4勝12敗、25.0%)に次いでワースト2位。
直近5年間では2勝3敗、今年の夏は6月から3連敗で迎える9月、プラチナ価格は正念場。

国内金価格・日足一目均衡表 2024年9月2日週明け時間外のNY金は2520ドル台、週末の2530ドル台から軟調推移で一時先週末安値(2526.6)を割り込む場面も。
2日の国内金価格は+54円、0.42%の続伸で8月20日(12899)以来、2週間ぶりの高値。12790円の節目上抜けに伴う短期上値目標、12900円の大台回復トライへの流れが進行。短期目標に到達すると、その先には水平状態の90日移動平均線(12956)、13000円の大台、さらには13030円の節目辺りまでが抵抗帯として作用する可能性も。逆にこの水準を突破するようなら、さらに大きく水準を切り上げる可能性も。下方向へは12770円の節目を割れると巻き戻しの流れへ、短期的には12700円の大台割れから12600円台前半までが意識される可能性。

一目均衡表では基準線(12589)、転換線(12788)を上抜けて一役好転。遅行線は26日前価格(12971)を下回るものの、目先はもみ合いから上抜けの可能性も。雲との関係性では9月半ばまでは大きく水準を切り上げない限り上抜けは難しい状況。7月最高値(13743)から8月安値(12153)の半値戻し(12948)は9月半ば以降、雲の上限とも重なる重要水準。9月の重要な攻防ライン。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2024年9月2日時間外のNYプラチナは920ドル台、週末の930ドル台前半から下落して一時先週末安値(928.8)割れ。
国内プラチナ価格は-8円、0.17%の反落。揃って下落の勢いを強める21日移動平均線(4811)と9日移動平均線(4803)のプレッシャーに押される格好となって反発局面は失速。反発局面継続に向けては弱気パーフェクトオーダー脱却が必須となり、まずは9日線上抜けをかけた攻防から。下押し圧力に屈して4700円の大台を割れてしまうと反発局面腰折れ、二番底トライで4660円近辺までが短期下値目安に。

一目均衡表では基準線(4883)を下回る状態が続くなか、転換線(4810)との攻防にも敗れて失速する形となり、三役逆転。7月高値(5730)から8月安値(4648)の23.6%戻し(4903)が重要水準。一度は到達したこの水準に再度到達することで基準線も上抜けて一役好転へ。8月高値(4952)も超えるとダブルボトムのネックライン超えとなって一段高トライへと向かう可能性も浮上。まずは8月安値からゆるやかに下値を切り上げるサポートラインを維持できるかどうか、重要な攻防ラインに。
※参考:金プラチナ国内価格9/2とチャート

2024年9月2日(月)時点の相場
国内金12,876 円 9/2(月) ▲54(0.42%)
国内プラチナ4,726 円 9/2(月) ▼8(0.17%)
NY金2,527.6 ドル 8/30(金) ▼32.7(1.28%)
NYプラチナ932.2 ドル 8/30(金) ▼14.0(1.48%)
ドル円146.21 円 8/30(金) ▲1.22(0.84%)

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