金プラチナ短期相場観
ユーロ圏製造業PMIは2年半連続縮小基調のまま2024年を終了
更新日:2025年1月3日(金)
ユーロ圏製造業の低迷は2024年末まで継続、回復への道のりは長そうです。
12月のユーロ圏製造業PMIは45.1。11月の45.2からわずかに-0.1低下、3か月ぶりの低水準。
<ユーロ圏製造業PMIランキング-2024年12月>
1:スペイン:53.3=前月から+0.2の反発で2ヵ月ぶり高水準、2年7ヵ月では3番めの高水準。11ヵ月連続節目50超。4ヵ月連続1位。
2:ギリシャ:53.2=前月から+2.3の反発で5ヵ月ぶりの高水準。23ヵ月連続節目50超。
☆日本:49.6=8ヵ月ぶり低水準となった11月から+0.6の反発で3ヵ月ぶり高水準。6ヵ月連続50割れ。
☆米国:49.4=5ヵ月ぶり高水準となった11月から-0.3の反落で2ヵ月ぶり低水準。6ヵ月連続50割れ。
3:アイルランド:49.1=前月から-0.8、続落で2ヵ月連続節目50割れ。半年ぶり低水準。
4:オランダ:48.6=+2.0の反発で5ヵ月ぶりの高水準。6ヵ月連続50割れ。
5:イタリア:46.2=+1.7の反発で2ヵ月ぶり高水準、半年で2番めの低水準。9ヵ月連続50割れ。
★ユーロ圏:45.1=2年6ヵ月連続50割れ。
6:オーストリア:43.3=-1.2の反落で2ヵ月ぶり低水準。2年5ヵ月連続50割れ。
7:ドイツ:42.5=-0.5の低下で3ヵ月ぶり低水準。2年6ヵ月連続50割れ。
8:フランス:41.9=-1.2、3ヵ月続落で4年7ヵ月ぶり低水準。23ヵ月連続50割れ。ドイツを下回るのは11ヵ月ぶり。
2025年1月2日のNY金は+28.0ドル、1.06%の続伸で12月16日(2670.0)以来、半月ぶりの高値。アジア時間に2630ドル台半ばの安値から2640ドル台半ばへと水準を切り上げ、ロンドン市場で2650ドル台へと一段高。2660ドルの節目ではいったん上値を押さえられたものの、NY市場でこれを突破するとNY午後には2670ドル台へと上昇。年末の保ち合い下放れからの巻き戻しの流れで今度は保ち合い上放れ、2660ドルの節目ブレイクに伴う短期上値目標は2690ドル近辺まで。揉み合いながらもレジスタンス化しつつあった90日移動平均線(2652.4)を上抜け、これがサポートへと切り替わるかどうかが目標到達に向けてのポイントにも。
NYプラチナは+11.9ドル、1.31%高で5日ぶりの反発。アジア時間には910ドル近辺の安値から910ドル台後半へと小反発、ロンドン序盤にかけての戻り売り局面で910ドル割れを回避すると、ロンドン・NY市場にかけてはNY金の堅調局面に追随、920ドル台へと水準を切り上げると高値では930ドル手前まで上昇。920ドルの節目割れに伴う短期下値目安、2024年安値圏870ドル前後を目指した流れは31日安値907.4ドルまでで切り返し。900ドルの大台ラインが当面の下値サポートとなる可能性も残して反発局面へ。ゆるやかに下降する20日移動平均線(939.0)が年初の攻防ポイントに。910ドルの節目割れの場合には腰折れ、890ドル程度までの下値切り下げも。
ドル円は+32銭、0.20%の続伸。東京朝には157円20銭台から70銭台へと急騰後に失速、巻き戻しの流れで午後には157円割れトライへ、欧州時間序盤に156円80銭の節目割れも、156円40銭台で下げ渋ると157円台回復トライ。NY朝に156円60銭台までの下押しを挟んでNY午後には157円後半へ、高値では157円80銭台まで上昇。サイクル的には短期上昇トレンドも終盤に差し掛かりつつある可能性もあるなか、2日連続で156円80銭の節目を割り込みながらも下ヒゲを残す形で下げ渋る粘り腰の様相にも。156円80銭から158円10銭までのレンジで保ち合い継続、上抜けなら短期上値目標は159円半ば辺りまで、下抜けの場合の下値目標は155円前後まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/2終値とチャート
- 2025年1月3日(金)時点の相場
-
国内金 : 14,610 円 12/27(金) ▲138(0.95%) 国内プラチナ : 5,164 円 12/27(金) ▲22(0.43%) NY金 : 2,669.0 ドル 1/2(木) ▲28.0(1.06%) NYプラチナ : 922.4 ドル 1/2(木) ▲11.9(1.31%) ドル円 : 157.54 円 1/2(木) ▲0.32(0.20%)
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